鞄に詰め込んで

昨日は凄かったなぁ、新しい家に引っ越したんだよ!

色々と役に立つものが揃ってて、前よりもたくさんのことができそうだなぁ!


そしてここは新しい家の僕の部屋!

図書館にいた頃に使っていた太陽の布団と、ツクヤが力の強いフレンズさんと協力して作ったベッドに僕は横になってる。


「んー…朝だぁ〜…」


新しい家での初めての朝、おはよう〜

さて、首飾りお守りを首にさげて…


「ふああ、よく寝たな…。」

「あっ!ラー、起きたの?」


首飾りを首に下げた瞬間に出てきたこの半分透けてるフレンズさんが、伝説のフレンズ(本人が言うには)のラーだよ!

最近はものすごく寝ていたから、見るのはいつぶりだったかな?


「ああヨウ、おはよう…ん?」

「どうしたの?」


ラーはキョロキョロと周りを見て、しばらく黙っていた。


「どっ…どこだここ!?」

「あーっ、そういえば知らないよね…僕たち引っ越したんだ。」


めちゃくちゃに動揺してるラーを落ち着かせて、色々と詳しく説明した。


「なるほど、いい家じゃないか。」

「でしょ?…じゃあご飯食べに行こ!」


僕たちは家から出て、外の大きなテーブルに向かった。

ツクヤは晴れてたらここでご飯を食べるって言ってた、雨の日はどっちかに集まるんだっけ?


「おはよう!」「おはよう。」

「おお、おはよう…うわっ、ビックリした…。」


ツクヤはラーを見るなりビックリしていた、まだ慣れないんだねぇ…あはは…。


「おはよう〜、ツクヤったらまだお化けだと思ってるみたい。ごめんねラーちゃん。」

「ちゃ…ちゃん…!?」


ツクヤとは逆にナミちーはラーにぐいぐいと話しかけてた。


「おはようございます〜。」

「ふああ、おはよう…。お前ら早いな」


スナネコとツチノコもそれぞれで来て一緒にご飯を食べた。

今日のご飯も美味しいよ!


〜〜


「好きなものは最後まで残して〜…♪

んん?何か来る…?」


もしかしてセルリアン!?と思いながらちょっと身構えながら音のする方を見ると、コノハ博士がバサバサと飛んでこっちに向かってきていた。


「あ、博士〜!久しぶり!」

「今は挨拶はいいのです…って、何ですかこの珍妙なフレンズは…!?」

「珍妙とは失礼な!」

「ラーっていうの、友達だよ!」


これからフレンズさんに出会うたびにツッコまれそうだなぁ、今のうちに簡単な紹介の練習しておいた方がいいかな?


「で…博士、そんなに慌ててどうしたんですかぁ?」

「何かあったのか?」

「何かも何も…帰ってくるんですよ!」

「帰ってくる?誰が?」


スナネコとツチノコが博士を心配して、ツクヤは博士の言ったことに質問した。


「かばんです!!」

「「かばん!?」」


スナネコとツチノコが目を丸くして同時に名前をおうむがえしにした。

かばんってまさか!


「かばんってさ、今まで何度か話を聞いたあの人?」

「そうですね〜…いやぁ、どうして急に?」

「他のエリアやなんかの調査が落ち着いたから故郷に帰ろうかと思った…とかなんとか言ってたのです。」


へーっ…噂は聞いてたけど、かばんさんってどんな人なんだろう?


「…そうだ、こうしちゃ居られないですよ?

早速出迎える支度をするのです、行くですよおまえたち。」


ちょっと待ってぇ、まだご飯の途中なんだけど…

まあサンドイッチでよかったよ今日は…


「余りは俺がカゴに詰めておく、みんなは出かける準備をして車に乗っててくれ。」

「急ぐのですよ…おや、美味しそうですね。」

「あっ、ちょっと博士…それは俺のだ。」


どさくさに紛れてサンドイッチをつまみ食いする博士には何も言わないで僕たちは準備をして車に乗り込んだ。


「よーし、で…どこに行けばいいの?」

「港ですね、最短ルートを頼んでおくのですよ。」

「わかった〜、よろしくね!」


ラッキーを運転席にちょこんと乗せて、ツクヤも乗り込んだことを確かめてから車は港に向かって出発した。


〜〜

「そういえば博士、助手はどこに行ったの?」

「かばんと関わりのあるフレンズたちを呼び集めに行ってますよ、アリツカゲラも一緒です。」


そこからは…ちょっとがたがたした道やちょっと薄暗い場所を通って、途中でタイリク先生とアミメさんに合流しながら港へ向かった。


〜港〜


『がやがやがや…』


『ざわざわ…』


港に着くと、もうすでにフレンズたちが大集合していた。


「あの時もでしたが…フレンズたちは集まりが早いのです。」

「あの時って?」

「くわしく話すと長くなるのですが…かばんを助けた時、なのです。」


ビーバーさんにプレーリーさん、キタキツネさんにギンギツネさん…ライオンさんたちとヘラジカさんたち、そしてヒグマさんたちもいた!

PPPのみんなもいるよ!

おや…?


「かばんが帰ってくるって聞いてぇ、急いできたゆぉ〜」

「久しぶりに私の歌を聞かせたいわね…♪」


あのフレンズさんたちもかばんさんの知り合いかな?

挨拶しておこう!


「こんにちは!キミたちかばんさんの知り合い?」

「そうだよぉ、あなたも〜?」

「いやー…僕は会ったことないんだ。

僕はヨウ、よろしくね。」


ふわもこのフレンズさんと、赤白が綺麗なフレンズさんだね〜


「わたしアルパカスリってんだゆぉ〜よろしくにぇ〜」

「私はトキ、お近づきの印に一曲いかがかしら?」


歌!僕も歌好きだよ!


「へー!歌ならぜひとも…」

「あっ…ああーっトキ、久しぶりだな。」

「あら、ツチノコ…元気そうでよかったわ。」


ツチノコが何だか焦ったようにあいだに入って、トキさんに話しかけた。

どうしたのツチノコ、なんだからしくないね?


「ヨウ、あいつは何を焦ってるんだ?」

「さあ…?」


ラーが僕の横に立ってると、スリさんとトキさんがラーのことをじーっと見た。


「透けてるフレンズ…?」

「あなたおばけのフレンズぅ?羽があるから鳥の子かなぁ〜?

あれ?そうだとおばけ鳥?」

「誰がおばけ鳥だ!何回目だ突っ込むの!」


ラーはムッとした顔でツッコミを入れた。


「ごめんにぇ…」アセ

「いや、気にするな…ちょっと強く言いすぎたな。」

「んへー…それにしても綺麗なあくせさりぃだね〜」


スリさんはラーの頭につけている羽みたいな飾りが左右にあって、真ん中に青い石が付いているアクセサリーを誉めていた。

いつのまにつけてたんだ?


「ありがとう、人に会うと聞いてつけてきたんだ。」


どこにしまってたんだそれ、僕の首飾りの中ってホントに不思議だなぁ…


「鳥の子みたいな綺麗な羽の子…私の歌、あなたも聴いてく?」

「歌?ふふん、音楽は昔から神に捧げるものの一つ  らしいからな

聞いてやってもいいぞ〜っ」


ラーは神様っぽく振る舞ってるのか、ちょっと偉そうな言い方をしていた。

憎たらしさと言うよりもごっこ遊びをしているように思えた。


「えっ、ちょ…トキちょっと待て、何も今すぐにでもというわけでも…」

「いや、私は歌うわ…目の前に求めてくれる人がいるのだもの…!」

「ぬぁあっ!!なんてやる気…オレはどうなっても知らんぞ!?」


ツチノコは頭を抱えて叫ぶと、なるべく遠くへと言わんばかりに離れていった。

さっきから何をそんなに焦ってるのかな?


「では一曲…」

「おー!」パチパチ

「ふふっ」フンスッ



「わ゛た゛〜゛し゛は゛〜゛ト゛〜゛キ゛ 〜゛

仲゛間゛〜゛を゛さ゛が゛し゛て゛る゛ 〜゛

何゛処゛に゛い゛る゛の゛〜゛仲゛間゛達゛ 〜゛

私゛の゛仲゛間゛〜゛捜゛し゛て゛下゛さ゛い゛ 〜゛」


「うわぁぁぁ!?!?!?」

「うぐあぁぁぁ!!???」


間近で聞いていた僕とラーは後ろにひっくり返り、ちょっと離れたところでヘラジカさんたちと話をしていたツクヤは頭を抱えてうずくまった。


「ああ…仲間〜…♪」


そしてトキさんは歌い終わった。

ツチノコが焦っていた理由がよくわかった。


「どうだったかしら?」

「えーっと…うん、心に響いたよ…!」


たしかに響いた

例えばなしとかじゃない感じだけど…


「そう、よかった…♪

あら?さっきの子はどこ?」

「んー?…あれ?ラーはどこ?」


あたりを見るとラーがいなくなってる…

周りをキョロキョロ探していると、首飾りがちょっと光った。


『私は…ここだ…

アレは…あまりにも…

ヤバすぎる…おやすみ。』


あちゃー、声だけになっちゃった。


「えーっと、イイ曲を聞いたからお家に帰ってぐっすり眠りたくなったのかもね…。」

「あら…あの子からも感想を聞きたかったわ…」


トキさんは思いきり歌って満足そうにしていた

僕のお耳はジンジンだけどね…とほほ…


『トコトコトコトコ…』


あ、ラッキーだ!


「トキの鳴き声はカラスのように濁ってて、とってもうるさかったんダ。」

「それ早く言ってよお…」


トキさんがアルパカさんのところに戻ったあと、コノハ博士がこっちにきた。


「おまえたち、賑やかなことは結構ですがそろそろくるのですよ。」

「おお!」


博士と、別の場所の助手が合図をすると、フレンズのみんなが港の船着場に押し寄せていった。

僕たちもその中に加わって海をみた。


「わーっ!!あの船だ!」「間違いない!」

「来たかぁ!」「待ってたわ!」


みんながガヤガヤとし出すと、海に船が浮かんでいた。

アレにかばんさんが乗ってるのか!


「よし、早速出迎えるのですよ。」

「私たちが見てきますね?」


助手とアリツさんが船に向かって飛んでいった。

そしてその船に着くと船を2人で押して進めた。


船はキコキコと音を立てながら船着場に向かってきた。

ん?この音、遊園地で聞いたね…?


「ほらほら、道を空けるですよ。

かばんたちを困らせちゃダメなのです。」


落ち着かないフレンズさんたちを博士が仕切って、列を右と左に半分に分けた。







そして…



「わあ…全然変わってないなぁ…!」

「わたし、みんなに会えるの楽しみだった!」


船から帽子を被った女の子とネコ耳の女の子が上がってきた。


「かばん!サーバル!」


あの子が…かばんさん、それにサーバルさん…!!

島のあちこちで噂を聞くから、すごい偉い人のようなイメージをしてたけど…僕やツクヤとそう変わらない女の子だったんだ…


かばんさんとサーバルさんをフレンズさんたちが囲んでると、船から勢いよくもう1人上がってきた。


「みんなかばんさんばっかりに注目して、誰かを忘れてないか!

アライさん、帰還なのだ!!」


アライさん…なんだろう、すごく懐かしい響きがする。

あの子とは別かもだけど、関わりがあったんだろうね…


そして…


「いやー、アライさん元気だねぇ?

みんなただいま〜」


もう1人、僕にそっくりな髪色の子が降りてきた。

あれは…フェネック、すぐにわかった…。


船から4人が降りてきてみんなが4人を囲みながら、そして色々とお話をしながら遊園地の方へ向かっていった。


「久しぶりです、かば〜ん」

「スナネコさん、お久しぶりです!」

「どう?わたしもうドジっ子には見えないでしょ!」

「うーん、どうでしょうねぇ…。」


スナネコがかばんさんとサーバルさんと話してて、僕はツクヤと一緒に歩いていた。

すると…


「そっちの人たちは…はじめまして、ですね?」

「あーっ!新しいフレンズ?」


2人が僕たちの方にきて話しかけた。

やっと順番がまわった感じかな?


「はじめまして、僕はヨウ!」

「俺はツクヤ、宜しく。」

「ヨウさん、ツクヤさん…よろしくお願いします!」

「ヨウ…ツクヤ…初めて聞く動物だね!」


んん?…まあそうなるよね、だいたいは動物の名前=自分の名前だもん。


「僕はヒトなんだ〜…といってもフェネックとヒトのハーフだよ!」

「ヒト!?ハーフ!?…いろいろとびっくりしました…。」

「ヨウもヒトなの?ハーフって?」


ああ!それって…というボケは前にやったっけな…。


「フェネックでもありヒトでもある…みたいな?どうかなツクヤ」

「まあ、それで合ってるだろう。ちなみに俺はタイリクオオカミとヒトのハーフだ。」

「ツ…ツクヤさんも!?ボクもまだまだ知らないことばかりなんですね!」


かばんさんはものすごくビックリしていた。

島の外を旅しててもハーフとは出会わなかったでしょう…ふっふふふーっ


「フェネックって事なら、あの2人とも話してみようよ!おーい!」

「どうしたのだサーバル!」

「はーい、ただいま。」


サーバルさんに呼ばれたアライさんとフェネックさんはこっちにきた。

どっちも見れば見るほど懐かしい気分になるなぁ…?


「えーっと、君がフェネックさんだね!」

「フェネックでいいよ〜?」

「僕は…」

「ヨウ、だね?」

「…!!そうだよ!」


僕のことを知ってるの…!?


「まあ…後でわたしの話を聞いてくれるとありがたいね〜?」

「あっ…うん!」

「フェネックの知り合いか?

アライさんの事もよろしくなのだ!」

「アライさん!よろしくね、僕はヨウ!えと、フェネックにも言うと…こっちはツクヤ!」

「宜しくな。」


ちょっと雰囲気的に置き去りにしかけていた気がする…ごめんね!

自己紹介が終わった後、アライさんが僕に何かをくれた。


「お近づきのしるしに、アライさんが最近拾ったお宝をプレゼントするのだ!」

「えっ?…ああ!?これ…」


それは何と、僕が行く先々でセルリアンから手に入れたりしていた金色のパズルピース…

ツクヤが言うには僕の「記憶の輝き」が形をもったもの…

これを手に入れると、昔の僕に関わることを少し思い出せるんだ。


「大声出してどうしたのだ?…もしかして気に入らなかったか…!?」

「いや、とんでもない…探してたんだ。」


僕は、アライさんからピースを受け取った。


「じゃあツクヤ、よろしくね…。」

「よし…んっしょ、っと…。」


そしてツクヤに背負って貰って、キラキラと溶けていくピースを体に取り込んだ。


「ん…。」

「ど…どうしたのだ、ヨウ!?」

「ヨウはしばらく気を失う、だけど心配はない。」


ツクヤがそう説明したのを聞きながら、僕の意識は薄れていった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


『ん…?』


ここは?

誰かの家…?


『これは…たんけんたい?』


すぐ近くを調べると板みたいなものに「たんけんたい」と書かれていた。

しばらくウロウロしていると、フレンズさんが2人部屋に入ってきた。


「さーて、今日も遊ぶのだ!」

「遊ぶー!」


アライさんともう1人…白いサーバルさん…?


「フェネック〜!大丈夫か?」

「はやくはやく〜!」


2人がフェネックと呼ぶと、小さい頃の僕を抱っこしたフェネック…いや、お母さんが部屋に入ってきた。


「やれやれ〜、2人ともせっかちだねぇ〜?」


今思うと、さっき出会ったフェネックは声の感じもお母さんと違ってたなぁ…


「アライさん!おねえちゃん!」

「おねえちゃんですよ〜!」


白いサーバルさんに駆け寄った小さい僕が、そのまま抱っこされた。

お姉ちゃん?


「ホワイトサーバルはすっかりヨウのお姉ちゃんなのだ!」

「ホワイトサーバル、お姉ちゃんになりたがってたもんねー」


ホワイトサーバル…と呼ばれたその子はお姉ちゃんに憧れてたんだね。


『そうだ…小さい頃、よくここで遊んだんだっけ…。』


アライさん…ホワイトサーバルお姉ちゃん…

思い出してきた…。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ん…?戻ったのかな…。」

「おはよう、ちょうど遊園地に着いたところだ。」


気がつくと僕は遊園地のベンチで横になっていた。

出入り口の方からはフレンズさんたちがぞろぞろと入っていくのが見えた。


「んーーっ…じゃあベストタイミングだねぇ…。

ツクヤ、運んでくれてありがとう!」

「ああ、大丈夫だ。

それにスナネコやナミちーも手伝ってくれたよ。」


そっか…ありがたいね!


「それじゃ…俺は少しやる事があるから…。」

「ん、いってらっしゃい!」


ツクヤが立ち去ると、それとすれ違いにかばんさんが来た。


「あの…大丈夫ですか?」


あ、かばんさんだ…

ご心配をおかけしました〜…


「大丈夫、いつものことだからね。」

「ツクヤさんたちから聞きました、目覚めたばかりの頃は自分のことがわからなかったって。」


そうだね…

名前と趣味以外のことは何もかも忘れていた…。

これも全部ドットの仕業なんだけど…。


「…自分のことが何もわからない、そんな時に隣にいてくれる誰かって…すごく素敵ですよね…!」

「…!!

へへっ…そうだね!」


あの時、何も分からなくて研究所をウロウロとしていた僕はスナネコとツチノコと出会った。

もしあそこで2人に合わなかったら、僕はどこにも行けなかったかもしれない…。


「かばんちゃーん!」

「ヨウ〜」


…サーバルさんとスナネコが走ってきた!


「そろそろ始まるって!」

「始まるって?」

「かばんのおかえりなさい会ですよ〜」


へー!楽しそう!

ステージの上には、PPPの5人が立っていた。


「さあみんな、準備はいい?」

「かばんのおかえりなさい会が…」

「始まるぜー!」

「みなさーん!」

「…。」


フルルさんは何も言わずにジャパリまんを頬張っていた。

他の4人は慌ててフルルさんに耳打ちしたりジェスチャーしたりしていた。


「あ〜、うっかりしてた…」


フルルさんは食べるのをやめてみんなの方を向いた。


「じゃあ私のところから…みなさーん!」

「ステージの前にあつまれ〜」


すると、あちこちで話をしていたフレンズさんたちが一斉にステージの前に集まってきた。

僕たちも行こーっと


「ではでは、このイベントの主役のかばんにステージに来てもらうわ!」

「えへへ…どうも!」


かばんさん、いつの間にかステージの上に上がってたんだね!


「この旅でどんなものを見てきたの?」

「はい!この島の外にもフレンズさんが住んでいる島がいくつかあることがわかりました!

そして…パークの外はサーバルちゃんたちが行けないので一人で行ったんですが…

パークの外にはヒトがいる事がわかりました!」


かばんさんの言葉で、フレンズさんたちは拍手したり喜んだりしていた。

パークの外にヒトがいるんだ…!

いつか会ってみたいなぁ…


その後も、かばんさんは旅の話をいろいろと聞かせてくれた。

サーバルさんがセルリアンに食べられそうになったこと、とかも…!怖いね〜…


「お話ありがとう、かばん!

それじゃ…歓迎のカレーといきましょう!」


カレー?一体どこに…わあ!?


「後もう少しで出来上がる!」

「それまでは…まあ、時間潰しててくれ。」


ツクヤとヒグマさん…そしてお手伝い担当のナミちーが、いつのまにかカレーを作ってる…!?


「…だそうなので…ゆっくりお喋りでもしましょう?」


かばんさんはニコっと笑って話をしめると、PPPの5人と一緒にステージから降りていった。


〜〜


「お話かぁ…」


かばんさんやサーバルさんの事もあるけど…やっぱり気になるのはフェネックだね?

『後で話を聞いてほしい』とのことだけど…



「やあ、ここに居たんだね〜…。」

「フェネック、話って何?」


フェネックはのんびりと歩いてくると、手頃なイスに座って話した。


「まあ…いろいろ話すと長くなるけどねー…

キミのことは前から知ってたよ、ヨウ…


いや、『お兄さん』と言うべきかな?」

「えっ…??」










どういう…ことなの…?


〜次回に続く〜

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