第1章 新しい朝が来た
始まりの日の出
朝日の光を感じる、気持ちのいい朝だなぁ…
「あー、よく寝た…って…ここはどこ?というか、今日は何日…?」
僕は気がついたら知らないところで目覚めていた。
なんだここ?病院…には見えないけど…
とりあえず記憶の整理でもするか…
「
しばらく考えたが今役に立ちそうな情報は思い出せなかった。
「はあ…もうなんなの…?」
ため息ついでにベッド?の下を見ると、大きめの箱が置いてあった。
「なぁにこれぇ?」
中を調べてみると本のようなものがあった、中には沢山のカードが綺麗に保管してあった。
『一つ目の黒い巨人』に『三つ首の機械竜』、『青い眼を持つドラゴン』…まだあるが言っていたらキリがないしこの辺にしておく。
「これで遊んでいたんだよね…えい、
地面にペチッと置いて遊んでみたが一人でやるには虚し過ぎた。
「ほかにないかなー…てか食べ物ない?」
食料を探すついでに探してみたら今度は色とりどりのヒーローの人形が活躍した年代順に綺麗に並べてあった。
どれがどれだという事は覚えているんだな、僕は。
「スゲーイ…」
これを並べた人は相当のマニアだと感心しながら見ていた。
もしかしたら記憶をなくす前の僕かもしれないと思いながら。
「さっきの本の下になんかある…?」
本の下には茶色のジャケットと手紙が入っていた。
僕がどこへ行けば良いのかわかるかもしれない。
というか勝手に読んでいい奴だよねこれ…?
『俺の大切な息子、ヨウへ
これを読んでいるということは、お前はもう目を覚ましたと言うことかな?自分がどうすればいいのかわからない時は、フレンズ達の力を借りるといい、彼女たちならきっとお前を導いてくれる…はず!
お父さんより。
P.S.俺の宝物のジャケットをお前にプレゼントしよう、昔バイク仲間とお揃いで買ったものだ。』
「お父さん…?」
生憎、僕は父親の顔も名前も記憶にございません状態だからよくわからないが、この文面を見る限り悪い人ではなさそうだね。
いや、それより…
「フレンズって?」
ああ!それってハネ…いや、ふざけている場合じゃない。
フレンズ…
「少し探索してみるか…」
小声でそう呟き、散策を始めようとしたが…
「まんぞく…」
「ここでか!?相変わらずだなお前は…」
声が聞こえる…
女の子の声…?もしかしてこの声の主がフレンズという生き物なのか?
「おい、そこに誰かいるのか?」
ちょっと強めの口調の方に気づかれた…でもまあ気づかれたところで僕は何も悪いことはしていないはずだからビビる必要も無いか。
「明かりのスイッチ…これですかね?つけますかぁ?」カチッ
さっきの声とは違った、どこか落ち着いた雰囲気の声の主がそう言うとパッと施設の電気がついた…その時。
「ア"ア"ァァァァァァァァ!!!????」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!????」
急に大きな悲鳴が聞こえてものすごくビックリした…
〜次回へ続く〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます