砂漠の太陽
エキネコ
プロローグ
ジャパリパークのどこかにある病院で二人の男が話していた。
一人は茶色のジャケットを着ていて、もう一人はシワだらけの白衣を着ていた。
「本当に息子は助からないのか!?」
「あー、はい。今の医学では99%無理ですね。」
「99?残りの1があるのか?」
「えー、そうですねぇ…フレンズが傷を癒す要領でサンドスターを大量に吸収させることができればなんとか…
彼ならもしかしたら出来るかもしれませんねぇ、まあ1%の奇跡にすがるしかありませんが。」
「…で、それはどれくらいの時間がかかるんだ?」
「短くても20年…長くて50年ぐらいィ…ですかねぇ?」
「そうか…」
〜研究施設〜
「先日申し上げた通り、息子さんが目覚めるのはかなり先の話になります、いいですね?」
「ああ…」
「それと…息子さんが大切にしていらしたこれらもこの箱に詰めていいのですね?」
「もちろん、それに俺のジャケットと手紙もな。」
ジャケットを着ていた男はしばらく黙った後、眠っている少年に優しく話しかけた。
「
〜〜〜〜それから長い月日が流れ〜〜〜〜〜
さばくちほーのバイパスの外れにある古びた研究施設
そこにはヒト一人分の大きさのカプセルがあった。
かなりホコリを被っていて相当時間が経っているものだと思われる。
『サンドスター補給完了 ウェイクアップモードへ移行…』
突然機械アナウンスが声を発し、カプセルが少し鈍い音を立てて開いた。
そしてカプセルの中から、金色の髪の少年がゆっくりと目を覚ました。
その少年について説明するならば、明るく元気で、みんなを照らすような…例えるなら『太陽』と呼ぶのが一番いいだろう。
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