アニメエンターテインメント

【魔法少女フリルなあの子】

通学路歩く私はちょっと生意気

それもそうなの普通の中学生とはちょっとちがうの

窓辺を常に見つめて奴らが来るのを

待ってて授業中断焦って走る渡り廊下

路地裏秘密の女の子に変身しちゃいます

フリル&魔法のステッキ 

ミラーオープン チェックチェックフェイス

ウィンク返して プリティフェイス

くりくり栗毛整えて ピンクを身にまとい登場じゃーん

いつもの黒いあの子と一緒に悪を滅ぼすの


【魔法少女黒いあの子】

響く風の透明を目で追うと歩幅がセンチメートル小さくなる

不可思議と現実の混ざり合ったエントロピーでは

未だ数式で表せれない程のパラレルワールドになるの

常に窓辺に写るブラックボックスの悪を現状、滅ぼし隠ぺいする

改善はもう見込んでいない

廊下庭に隠れたレトリック

ネイビーブルーの宝石吐息かけて

漆黒衣装取り付けているの

桃色の片隅にマリオネット茶番劇の主役で偽善を照らし

悪はどちらなの怪人か人間か


【液晶カウント5時二人を見ていたあの子】

早起きのアニメで好きなヒロインが言っていました

「世界の主役が私たちならば脇役を与えたのは私たち」であると

「そんなんじゃないよ、世界はみんなが主役だよ」と

そんな言葉はいらない 主役は消えていったんだ

脇役なんて贅沢だ登場人物にさえなれないこの世界では

皆 普通を求めている

スポットライトを避けて通る前線基地では

地雷源を見つけてはよけている

でも、よく見るんだ

地雷原をわざと踏んで スポットライトに常に日を浴びて

消えていく主役たちを

全員スポットライトに当たればいいのに

そしたら、いつか僕も

消えてなくなっていくだろう

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