第3話 積極的な友達、とあるツンデレ

 結局逃げ切れなかった俺は、小苗さんと友達になってしまった。


「俺が何をしたというのだ。

 そういえば俺を好きになった理由すら聞いてなかったな、まあいいか今度聞こう」


(今は一人のこの登校時間が唯一の癒やし)


 なぜだかわかる人は挙手しろ!学校に着けばどうなることかはすぐに分かる。


「おはよー!真くん!」


 学校につくと友達になったばかりの小苗さんが待ち受けているからだ。


(さぁ皆考えてほしい!生命恋愛を貫き通すための挨拶の選択肢をな!


 1つ目、パンツをください


 2つ目、全部脱げ!

 

 3つ目、ブスは死ね)


 どれも間違えば他の人からの罵倒や避けられること確実な選択肢しか真は思いついていなかった。


(まぁ妥当なのは1つ目かな〜、

 そうしよう。)


 真はどうしても恋愛したくないせいか、変態まっしぐらな選択肢から変態まっしぐらな選択をした。


 だがしかし予想外なことが起こった。


 俺は選択肢を選んでいるうちに小苗さんがいないことに気づかずに、そのまま勢い任せに目をつぶり言ってしまった。


「パンツをください、全部脱げ!」


 つい勢いよく言おうとしたばかりにテンパってしまい3つの用意していた選択肢のうち2つを同時に言ってしまった。

 恐る恐る目を開けようとする。


(おかしいな、俺の作戦ではここでもう友達はやめましょと言われるはず、というか俺は今何を言ってしまったのだ!)


 そんなことを、考えながら目を開けると知らない間に別の女子が前に立っていた。


「え?、嘘、何で?、告白しようとしただけなのに。ていうかへ、へ、変態!!!」


 思いっきりその女子に5発ぶたれた。


「あの女子は……ツンデレで有名な、他のクラスで人気の……」


 そのまま気絶し、保健室へと連れて行ってくれる人もおらずに伸びているのであった。


 だが、真は知らない。

 殴ったツンデレ、田村冷涼(たむら れいり)は真のことを好きだということを………





 









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