第5話 こんな男心がわかってないビッチがいてたまるか。どんなビッチ

 男友達の間で、噂になってるビッチがいる。奢れば誰とでも寝ると言う話だ。何となく誘ってみたら、本当だったから驚いた。彼女曰く、顏や体形が好みかにもよるらしいけど。


「なんか最近、よく誘ってくれるね。臨時収入でもあった?」

「別に。家で一人でも暇だし」

「ふうん」

 他のヤツとも寝るんだろ、それが嫌なんだよ。とは言えない。俺は誤魔化すように、別の話題を口にした。


「それよりさ、今度どっか遠出しない?日帰りでも泊まりでも……」

「楽しそーだね。飲みとか夕食の誘いくらいしかないからなあ、たまにはいいねえ」

 ソレ、ヤるの目当ての奴だろ。そのうち犯罪とか巻き込まれそうだな……。警戒心が薄すぎる。


「てか最近、可愛いって言ってくれなくなった。つまんない」

「そうだっけ?」

 可愛いじゃんって思ったら、言えなくなったんだよ!

 お前ってモテるみたいに自分で言うけど、惚れられた事ねーだろ!!!

 



おわり。普通の話になってしまった。

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