第4話 ええっ、学校の生徒会ってそこまで権力があるんですか? 生徒会がやったこととは

「体育祭、雨みたいですね」

 クラス委員長に頼まれた用事で生徒会室へ来た私は、机に向かって何かを書いている生徒会長に、そう話し掛けた。折角がんばって準備をしてるのに、雨だとガッカリだろうな。

「そうだね、延期とか面倒だよね」

 そういう問題でもないんだけど。

 会長はうーんと何か考えながら、天井を眺めた。そして。


「天照大御神に繋いでくれる?」

「はいはーい」

 生徒会長が書記の女性にペンを向けて指示すると、当たり前のように生徒会用のスマホを操作している。それを会長に手渡した。


「あ、天照様! 日曜は是非晴れにして下さい、雲がかかると貴女の美しいかんばせが拝めないではありませんか。……はは、そんな。お世辞なんかじゃないですよ、私は貴方の信徒ですから」

 ……。本当に神さまなの? ネタなの?


 通話を終えた会長が快晴になると告げると、みんな喜んでいる。私一人だけ付いていっていない状況に、副会長がクスリと笑った。

「高天原にホットラインを引いているんだ。あ、次はホワイトハウスにかけてくれ」


 この学校の生徒会、秘密結社か何かなの!?

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