第3話 こいつ……どうやって戦うんだ? という敵キャラの登場シーンを描写してください。

「ついに魔王の登場だ……!」

 俺は勇者として異世界に召喚された。もちろん神の加護、盛り盛りで! そして作者が女性なのでハーレムも築けず、ついにボスまでやって来た。


「私と戦おうと言うのかな、人間。そうだね、その勇気に敬意を表し、私の全力で相手をしてあげよう」

 現れたのは銀髪で端正な顔立ちの、天使のような姿をした若い男だった。

 柔和な表情と裏腹に、とてつもない魔力を感じる。


「宵闇にさきんじて輝き、夜を導け。明星たるもの、私はルシフェル。星の運行よ、私に運命を委ねよ」


 え、何コレ。魔力増強してるけど。ドラクエだったら、倒した後のイベントじゃね? それにルシフェルって第一位の天使だった、ガチで有名な魔王だよな!? 落ち着け、まずは敵の力を測るんだ!


「ステータス、オープン!!」

 力 …測定不能

 魔力…測定不能

 防御…測定不能

 素早さ…測定不能

……以下も測定不能が並ぶ。


 なんじゃこりゃ! 測定不能って、鑑定レベルが低いか、相手との実力が違いすぎる時に出るって聞いたぞ。今まで俺は、一度も出た事がない結果なんだけど!!


「どうしたのかな? さあ、君の力を存分に披露してくれたまえ」

「待ってろ、いや、お待ちください! ただいま回線が大変混みあっております!」


 まさか全部、測定不可能なのか……!? いや、一番下に一つだけ見えるのがある! ここに弱点が……


 特殊スキル 作者の加護


 なかった!

 ラノベ界では神の加護より上位の、作者の加護持ちだと⁉

 くっ……、勝てるわけがねえ!


 俺は迷わず日本の最終手段、THE・土下座を披露した。

 魔王が『俺TUEEE』なんて、聞いてねえ!




終了。これが悪魔好きが書く、俺ツエエ(・ω・)ノ

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