第53話 新ロジスティック構想
新ネットワークの構想はしばらくは四菱銀行の石田君に任せることにした。だんだんと専門用語が多くなる会議に嫌気がさしてきたので逃げたと言っても過言ではない。まぁ社長の仕事は人を信用して新たに任せていくことだから、丸投げとは違うんだ。といった具合に、自分に都合の良いいい訳を重ねている。
なので次に考えてきた新ロジスティック構想の方に入っていこうと思う。
結構な販売を持っているプラットフォームといえば F○azon と○天が有名である。とても優秀でいいものだと思いがちだが、実際は中間の手数料を多くとっている。作業工数が一定であるにも関わらず販売価格に対して手数料の割合が%で掛かるため平等とは言えないものになっている。個人商店が売れないのでプラットフォームで販売する。そうすると手数料が取られ個人商店の利益が下がっていくと言う負の連鎖を作り出している。
これを打ち破っていくには手数料を一律いくらといった課金制度に変更していくとか。 あるいはドライバーや運送会社がプラットフォームを運営する。運送会社やドライバーは配達したぶんだけ儲かる商品の販売についてはそれほど考える必要がなく安価で販売することも可能である。
大きい都市にはトラック協会がある。ちなみによく協会内の食堂に食べにいったものだ。プラットフォームに頼らずに地産地消を進める事で地方が活力が上がってくる。しかし現行はプラットフォームの手数料は合法なので、対応が難しい。利益0円でプラットフォームを立ち上げるしか手が無い。儲けは全て人件費とトラック、倉庫やサーバ等の維持費などになる。
この話をトラック協会にしたところかなりの及び腰だ。なぜなら彼らもF○azon と○天と言ったプラットフォームを利用しているからだ。そこからの売り上げが減れば死活問題になりかねない。しかし説明した通りに、このままでは配達業を殺されるということは理解してるようだ。できるだけ大手のプラットフォームに分からないように慎重に事を進めていく必要がある。
政治的な権力を握るまで待った方がいいかもしれない。デジタル課税を進めた時に一気に大手プラットフォームを潰す。そのやり方の方が正しいのかもしれない。トラック協会の会長には考えてもらうようにお勧めをしておいた。これを各県のトラック協会に進めていく。後は選挙の結果次第で一気呵成に攻めるしかない。失敗したらプラットフォームは独占されてしまうが政治的に税金で止めてやる。大手のプラットフォームやネットワークを利用している企業はほとんどがアメリカだ。アメリカにも十分配慮しながらやらないとかなりの危険が高くなる。最近はF○azon でさえもアメリカでダメ出しをされている。やはり地域産業を潰しているのが原因の様だ。
ソフト会社を買い上げネットワークのアプリとプラットフォーム作りに頑張ってもらっている。
もうすでに個人でどうこうできるような段階ではない気がする。しかしこのまま黙って指をくわえて見ていれば AF○azon や G○○gle に全てを持っていかれてしまうそれだけは避けなければいけない。かつて日本が一1位を誇った電子産業もすでに斜陽産業となっている
『ドラゴンネットワーク販売』という名前で売り出す予定ではあるが非常に心配だ。
どこかに丸投げできるネットワークの達人がいればそう思わざる得ない。しばらくは投資でこの作業も赤字になるだろう。あれ、そういえば東大行って会社潰した人材がいたけど、頼みたいけどやめとこう。
もう東の空に月が出ていた。段々と息が白くなってきた。時期が経つのは早いもので、ドラゴンにあってから3ヶ月を過ぎていて、秋を迎えていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます