心変わり

行き先知らずの金木犀きんもくせいの香りに

この可細い指先をそっと伸ばせば

いつも優しさに触れられるようなうつつであったならと

紅葉もみじ色の景色になると 私はよく思うのです


後悔のほうきであとどれだけ想い出を掻き集めたなら

この雨はみますか 私の夢は届きますか


貴女という 心変わりの妻君に


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