夢と夜

一度に叫ぶくらいなら

いつも呟いて通りを歩くような

華奢きゃしゃな構えで存在している

そんな罪ならどこにでもある

やつれた希望の意識に誘われて

掴み損ねたネオンの夜に

僕の指先はまた一つ磨り減ったらしい


おとなしく先頭あたまに舞い戻った想像よりは

僕は少しはましだろう

それでも独人ひとりびとの瞳に映る景色は

ただただ夢に流れていく


安息色の紙飛行機よ と

今夜も高く こころに祈る



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