墜落

私の空が墜ちた

息を割り続ける哀しみに墜ちた


私は背徳に墜ちた

火傷をいとわぬみにくさで墜ちた

分厚い太陽が眩し過ぎたせいだと

めくらの女神ははばかるようにそう言った


異邦の蜜を味わう舌に

朝霧のような苔が生える

──掴むたびにわらわれる──

そうして蜘蛛にられた最果ての鐘は

何処どこ彼処かしこも虚しく響く


笑みを忘れたピエロの顔で

涙の海に私の空が壊れて墜ちた


 の 


          空



が 



     壊   れ


   て

 墜


             ち



















    た




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