第12話 余計なお世話 with S
俺は森本秀治、今日は娘の由香が友達を連れてきたとの事。さっき沙織ちゃんとイケメン男子が2人とも黙っているんだがなんかあったのか?告白?別れ話?こういう時は知らないフリでもしておくか、当人達の問題だと思ったが由香の友達が続々もどってくる。というか増えてないか?そういえば克義って確か雅の友達だよな?小学生の頃確か由香と3人で遊んでいたし。それであれが由香の友達で克義の彼女の早苗ちゃんか。可愛いだけじゃなくてスタイルもいいってか。小さいのにあんなにいいもん持ってたら言い寄ってくる男もたくさんいそうだな、克義ガンバレ。その克義は男子を1人連れて戻ってくる。なんか背が小さい真面目っぽい子だな。それと早苗ちゃんも、真面目そうなこりゃまたペッピンさん。美女が美女を呼ぶってか。あれもう1人はどっかで…あっ、西岡の娘じゃねーか。すげー可愛いな。うちの由香も可愛いと思っていたがこりゃ由香が霞んで見えてもおかしくないな。自分の娘の周りに美少女がいっぱいいるとなると…あ、そうだ。
「みんないらっしゃい!なんか飲むかい?」
「こんばんは、おじさんお久しぶりです、僕はコーラで」
「こんばんは、お父さんがいつもお世話になってます。私はアセロラスカッシュでお願いします。若菜ちゃんは?」
「あ、あたしはカルピスで。あ、あのこんばんは、いつも由香さんと仲良くして頂いてる斎藤若菜です。」
「おう、よろしくな。母さん、コーラ、アセロラスカッシュ、カルピス一つずつよろしく」
「はーいお待たせ」
早!って会話聞いていたのか。
「そういえば幸太、雅来てんぞ」
するとここにいる7人全員が俺の顔を見てビックリする。
「ああ、由香の奴言ってなかったのか。今日の調理場俺の甥の翔太と雅が担当してんだよ。」
「「「えーーーーーー!」」」
「ちょ、みんなびっくりしすぎだ。一応他にもお客さんいるからもうちょい声抑えてくれ」
「す、すみません。」
「つい、ごめんなさい」
「聞いてないよー」
「…」
みんな驚きを隠せない。あのアセロラ飲んでる西岡の娘と沙織って子が顔が真っ赤になりイケメンが顔真っ青になっている。そして肝心の由香は誰にも雅のことは言ってない…と。さらにあのアンバランスねーちゃんがニヤニヤしていると。ほう…これは面白いことになりそうだ。
「ちょっと待っててくれ。君達は大事なお客さんだから腕に奮ってうまいもん作ってくるわ。あと雅呼んでくる。」
そして俺は皆に背を向け調理場に入っていく。
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