第12話 そして最終決戦へ!

 

 ――何度目だろう。

 年金事務所に来るのは。


 これで書類が全部揃ったのか。それを確かめるため。


 そう向かい年金事務所の人と向かい合う


「うん。大丈夫そうだね」

 そういいながらパラパラと用紙をめくり罪を確認される。私はこれ書いておいてと渡された国民年金の請求書を書いていく・・・。何度か書きましたが手書きは苦手です。特に人前で文字を書くのは。


「あ・・・。この診断書ここ訂正印がないね」


 主治医先生はおじいちゃんでパソコンをあまり使わないのか手書きだった為、二重線で訂正した線がたくさんあったのです。ここはんこ貰ってきてねと。

 外は暑いが年金事務所と病院が幸運なことにそこそこ近かったので

「今すぐいってきます」

 っと病院に向かいました。


 病院は丁度お昼休みであと10分ぐらいでお昼休みが終わるところだったのでそっと待たせてもらおうとロビーの椅子で待つことにしたのだけれども受付の事務員さんに「どういたしましたか?」っと声をかけられ。訂正印が欲しいことを伝えるとすぐ捺せますよと言う事だったので、お願いし再び診断書を受け取り、年金事務所に向かった。






 ――何度目だろう。

 年金事務所に来るのは。


 これで書類が全部揃ったのか。それを確かめるため。


 さっきと同じ人にお願いしたいけども年金事務所の受付の人に少し待つことになりそう、どの方に頼んでも同じですよっといわれ、先ほどとは違う人に相談することになった。よろしくお願いしますっと席に着くと。

「それじゃあ拝見しますね」

 っと書類を確かめはじめる。誰に頼んでも同じとは言われたけど、また最初から確認と説明が始まる。同じ・・・そう何度でも同じことを最初から繰り返すということなのね・・・っと静かに待つ。


「あ・・・。この診断書、病院の住所書いてないね」


 !?!?!?


「病院さんのほうで多分スタンプか何かで押してもらえるはずだから、ここ書いてもらってきてね」

 外は暑いが年金事務所と病院が幸運なことにそこそこ近かったので

「今すぐいってきます・・・」

 っと病院に向かいました。


 受付の事務員さんにお願いし、事務員さんも苦笑いされながら住所のスタンプをすぐ捺してもらえたので、年金事務所の再び診断書を受け取り、年金事務所に向かった。




 ――何度目だろう。

 年金事務所に来るのは。


 これで書類が全部揃ったのか。それを確かめるため。


 さすがにまた最初からはしんどくなったのでさっきの人を指名して待つことにした。受付の人にはまだ時間かかるかもと言われたがさすがに疲弊してきたので休憩もかねて待つことにした。そしてその間、主治医先生を恨んだ。


 さっきと同じ方にしたので、確認が続きからになりやはりスムーズだった。

 既に書き終えた国民年金の請求書を見つめながら。


「あれ、初診の日はあなた厚生年金だったんじゃない?」


 !!!!?


「あ、でも。初診日の書類・・・情報たりないから国民年金で請求しようかと」


 話を進めてみると一応最初の病院で初診日が取れていて、年金の納付の記録も厚生年金に入っていたと合致するし。厚生年金で申請してみてから、ダメだったらまた国民年金で出してみたらしいということだった。

 疲れと暑さと混乱で涙がでてきた。はい・・・はい・・・っとハンカチを握りながらえぐえぐと話を聞いた。

 国民年金で請求するつもりだったので住民票を用意してあったけど。厚生年金で申し込むには戸籍謄本の写しが必要との事。



「今゛す゛ぐ゛い゛っ゛て゛き゛ま゛す゛」





 幸運なことに今住んでいる市内に戸籍を置いていたのと、市役所も近かったのとで急いで市役所に向かった。

 市役所は平日だというのにかなり混んでいた。私はちょっと諦めかけていた。

 今日は無理かもと。こんなに頑張ってるのにと思うと悲しかった。たぶん半べそかいて市役所で書類待ってたり、外側からみたらかなりやばい人だったと思う。

 そんな訳で戸籍謄本の写しを手に入れた私。時計を見るとだいぶ夕方になっていたけども、まだ、まにあうかも?っと、年金事務所に向かった。





 つづく!

 

 

 

 

 

 

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