第11話 罪の告白《病歴・就労状況等申立書》
診断書を手に入れた私は、自分で書く
この自分で書く《病歴・就労状況等申立書》なのですが最初の申請のときにしか出せないので、とにかくダメだった自分の記録を、罪の告白をするがごとくそれはもう辛かった時の記憶を掘り返す作業になるので、追体験してるような感覚でした。
書き出すことでまた自分のダメさを思い知らされ、吐きそうになったり、あーあ私やっぱり世の中に存在しちゃ行けないんじゃないかな・・・ってなんども思い返して。
仕上げる途中にいった病院でそのことを、主治医先生に話しながらぎゃん泣きしたりして、病院の先生にまたリスペリドン(劇薬)を出されたりして。とにかく書き上げるまでが苦しくて。社労士さんにたのんでおけばこれをいい感じに書けたのかという思いと、これは一度しか出せない書類だからちゃんと漏れの無い様に描かないといけないというプレッシャー。しかも初診日がかなり前だったこともあり、13年分の月日のゴミ人間エピソードを深刻しなければいけないという。
厚生省「あなたの罪をここに記しなさい」
まるでそんな事を強いられているような。
会社に行く前に泣きながら会社行きたくないと訴えてしぶしぶ会社に遅刻していったこと。次の日のこと思い浮かべ不安で眠れなかったこと。朝から吐いていたこと。うまくいかないイライラで当り散らしてしまったこと。最終的に無気力で眠れずにただただベットにいたこと・・・・
しかも病院に通院していた期間だけではなくその間も丁寧に埋めなければいけない。
なにしてたっけ。なんにも出来てなかったな。そんなことも。
とにかくこの一枚に詰め込まなければいけない。重圧。
診断書のほかに病状を訴えるのはこの書類しかない。しかも自己申告で訴える機会はこの一度だけ。
パソコンでの作成も可能だったので私は細かい文字でみっちり埋めました。前にも記したかもしれないけども手書きが苦手なので、これに関してはとても助かりました。
そんなこんなで、これで全部かな大丈夫かな?と不安を抱えつつも何とか書き終えました。
そうして用意するのに大変な書類は揃ったのです。
私は向かう。そう、年金事務所に!
つづく!
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