第10話 診断書が出来上がる

 前回は思い出でしたが、今回は診断書が出来上がるまでの工程にもどります。


 診察を通じて、簡単に略歴を書いたメモが欲しいと主治医先生に言われたのだけれど、そのメモを用意するのが面倒で、私は履歴書をデジタルで書いてあったのでそれをプリントアウトしたものを渡しました。

 それから生活に関するものがどこまでできて、何ができないのかを事細かく聞かれました。


 食事はできているか?

 お風呂は入っているか?

 金銭管理や買い物はできるか?

 状況が変わったときに対応できるか?


 このときですが、できるときもあるから出来る っと報告するか できないときもあるからできない っと報告するかでだいふ先生の診断書が変わるようなので注意してください。もちろん嘘はいけないのですが


《規則正しく栄養のバランスを考えて1日3食》食事はできているか?

《自発的に毎日》お風呂は入っているか?

《家計の状況を判断して適切な》金銭管理や買い物はできるか?

 状況が変わったときに《状況を正しく判断して》対応できるか?


 こう加えるとどうでしょう?

 私はうつ状態のときは、言われないとできないかな?っという状態です。

 場合によっては出来ないものも。

 双極性なので躁状態のときは、ひとつの事に夢中になって真夜中に思い立って大掃除をはじめたり、夜中に白米炊いて黙々とご飯を食べだしたり、テンション上がってアイスクリーム(ファミリーパック)をスプーンでガシガシ食べたり、買う予定じゃなかったものを買ってしまったり、変な方向に調子がいいなと思ってしまうことも多いのですが、それをお掃除できてます!ご飯食べてます!お買い物できてます!っと主治医に誤解されてしまいます。


 なので主治医には、できない時のじぶんの出来ないこと。生活の中で困っていることをとにかく伝える!出来るときの自分は伝えない!っというのを常に心がけてみてください。



 こちらのページがとても詳しく感じたので是非参考にしてください。

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 参照 診断書の書き方―生活上の困難をどのようにとらえ主治医に伝えるか

 https://seishinhoken.jp/columns/84f092a69568912445f7f510e9beaf0b2b2926f5

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 ・・・っとはいえ。簡単ではないのです。問われてることを詳しくしってから自分の生活を見直すと、(ああ、私ってこんなにダメな人間なんだ)そう自覚してかなり精神的に疲労しました。いわば罪の告白のような。病院に行っているのに、病院で話をするたびに疲弊しきちんと伝わっているか自信もなく、死にたくなるを繰り返していました。



 そんなこんなを乗り越えて、診断書が出ました。裏をみるとそこそこダメ人間認定がされていて、なんとか2級狙える範囲かな?っという仕上がりでした。

 その基準というのも実は調べると厚生労働省のホームページにありますので調べてみると良いかと思いますが。主治医も嘘は書けないというとおり、それが診断の結果なのですが、この時点で出来上がったときに、出来ていないのに出来ていることになっていましたら伝え漏れかもしれないので主治医さんと相談してみてください。



 そうして、診断書を手にした私は次の難関病歴・就労状況等申立書に立ち向かうのでありました。




 つづく!

 

 

 

 

 

 

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