第8話 今日は登校日

朝を迎えて私はベッドから起き上がると背伸びをする。


ベッドから降りてカーテンを開けたら、暖かい日差しが入ってくる。


「今日は暖かそうね」


今、季節は春から夏に変わろうとしている。


当然、制服も夏服に変わる時期だった。


私は昨日、衣服のまま着て寝てしまったので衣服を

脱いで夏服に着替える事にした。


夏服に着替え終えると、学校指定の鞄を持つと私はドアノブを動かして

ドアを開けてお部屋の外へ出る。


一階に降りた私は朝食もとらずに学校へ行く事にする。


玄関まで行ったら革靴を履いて扉を開けて外へ出ると学園に向かう生徒が

歩いている。


私も歩いて学園に向かうといつもはそこに居るはずの一護が居ない。


一護は今、入院中なので仕方がない事だった。


私は一護と学校に行きたいけど、一護は入院しているし、学園に行ける状況じゃない。


そろそろ学園に到着する頃、後ろから知っている声が聞こえてくる。


「楓、元気だった?」


声をかけてきたのは友達だった。


「うん、元気にしてたよ」


「そう、それは良かった」


「私に何か用なの?」


「ううん、何でもないよ、先に行くね」


「うん」


友達はさっさと歩いて先に行ってしまった。


私も校門を通ると下駄箱に向かう。


下駄箱に着くと革靴を下駄箱に入れて上履きに履き替える。


私はそのまま自分のクラスに向かう事にした。


自分のクラスに到着すると、私は自分の席に向かっている。


鞄を机の横にかけて椅子に座ることにした。


心の中で私は授業を受けたくないと思っている。


そんな事をしているうちにチャイムが鳴って先生が来ると午前の授業が始まる。


一限目、二時限目、三時限目と授業が終わるとお昼休みになる。


いつもなら一護とお食事を一緒にするはずだけど、今は入院してていないために

私は一人でお昼をとることにした。


お昼を一人で食べるなんて寂しいし、悲しい…………。


私はさっさと鞄からお弁当を取るとお弁当箱の蓋を開けてお弁当を食べる事にした。


しばらくして私は食べ終えるとお弁当箱を鞄の中にしまうのだった。


「一護がいないとつまらないなぁ」


私は鞄の中からスマホを取り出すとスマホの電源をつける。


スマホの画面が映るとメールの着信があった。


メールの送信者を確認していると一護からだとわかった。


こんなお時間に一護からメールなんて珍しい。


とりあえず、メールの本文を私は確認する事にした。


メールの本文はこう書かれてあった。


楓へ


今日はお見舞い来なくていいからな。


お見舞い行かなくていいのね………………。


一体どういう事何だろう。


私はどうしても気になってしょうがなかった。


確か面会時間って午後1時からだったよね。


私は時計を確認するとそろそろ面会時間となるお時間でした。


どうして一護がお見舞い来なくていいよと言うのかがわかりません。


私はこのまま早退して一護が入院している病院へと向かう事にした。


鞄を持つと私は下駄箱に向かって上履きから革靴に履き替えると

急いで一護の元へ行くことにした。


一護の入院している病院に到着すると、病院内に入ってエレベーターに

乗って10階のボタンを押してから、

扉が閉まるとエレベーターが動いて10階にいく。


10階に着くと私はエレベーターから降りて一護の病室へと行って

病室内に入ると一護の姿がなかった。


一護の姿がない………………。


私は病室内から出るとナースステーションに向かった。


ナースステーションに着くと私は看護婦さんに聞いてみる事にした。


「あの、すいません、新戒一護さんはどうしたんでしょうか?」


すると一人の看護婦さんがこう答えてくれた。


「新戒一護さんなら先程ね、退院しましたよ」


「退院したんですか?」


「はい、そうです」


「教えて頂きありがとうございました」


私はエレベーターに乗ると一階のボタンを押して開閉ボタンを押すと

エレベーターが動き出して一階にいく。


一階に着いてエレベーターから降りると出入口に向かう事とする。


するとそこには知っている人物が立っていた。


私は急いで駆け寄るとこう言ってあげた。


「一護、退院するならするでどうして教えてくれないのよ」


「楓、ごめんな」


「謝っても許してあげません」


「そんな事言わずにさ、なっ」


「もうっ、でも、一護が元気そうで何よりかな」


「退院っていってもまたすぐ入院するかもしれない」


「そ、そうなんだ」


「学園には当面、お休みするという事を親が伝えている」


「そっかぁ、学園には来れそうにもないんだね」


「まぁ、そういう事になるな」


「それもしょうがないよね」


「楓とは今まで通り会えるし、俺は嬉しいかな」


「私も一護に会えるのは嬉しいよ」


「それじゃあ、俺は帰るな、またな」


「うん」


私と一護は別れた。


私は自宅へ帰るために歩いて移動をしている。


しばらく歩いていると自宅に到着するがそこには知らない人が居た。


私は知らないフリをして玄関の扉を開けて家の中へ入ることにした。


玄関で革靴を脱いであがると、自分のお部屋へ行くとドアノブを動かして

お部屋の中へ入るとドアを閉める。


「学園では一護と会えないけど、電話ならいつでもしても大丈夫そうよね」


私は夏服を脱ぐと下着姿となった。


今はパンツとブラジャーという格好です。


そのまま私はベッドの上に寝転がると寝てしまった。

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