第33話 🌻 走れ甘夏‼

よくよく小窓から姿を見ると

見覚えのある長い三つ編み。


「レイ、レイ‼」

..あのガタイの良い


3人は、三人衆‼。

ガンガンガンボコボコボコ

一生懸命けった。



兵士は、「やめろ‼女の癖にー‼(怒)」


怒り浸透に怒鳴る怒鳴る。

「女か?

世が直々に尋問致す。

鍵を渡せ。」


レイがドアに手を掛け護送車の

鍵を受け取り開けた。




「ン、ン、ン、ンッ

(早くしなさいよ!) 」


ω


「甘、甘夏💦?

な、なにやってんの?」


護送車の中の人物を見て絶句した。

血眼で探し回った甘夏が睨みを

効かせ座っていた。


気のせいか目付きがキツくなって

睨みも凄みが増している。



レイは、急いで口を縛って

いる布を取った。


「み、みりゃわかるでしょつ‼ブファツ

あんたの部下に拘束されて

んねん。‼」



「殿下‼お待ちください。

甘夏様とそっくりな密偵やも

しれません。

お気を付けられませんと...。」


「どーでもいいしはやく、

手枷を取って‼。」


「殿下暫くお待ちください。」


止める兵士を押しやり

急いで足枷を取った。


「¥&#$@♪:;☆゜ゞ☃☂✤◎‼®」

〃日本語で〃

ハリーが幽閉されて

いる事、ブラマダ国の

カイン、アラバレントの

茶会で沢山の女の人が、男達の

餌食になる事を日本語で伝えた。〃



「間違いなく甘夏だ‼

急いで兵を集めよ‼

できるだけ多くの兵を従えよ


良いかー。」


司令は直ぐ伝えられ軍機で沢山の

兵が集まった。


周りから山を囲み一網打尽‼

レイの指導で兵が動いた。


甘夏の案内で山の隠し洞窟が

判明した。人質がいるから直ぐ手を

だせない、

どうしたものか?



女達を連れ出した後一気に攻める。



「甘夏、女達をなん人で送るんだ?」


「あの日は確か4人だった。」


「よし‼、女達が出たあと

乗り込むぞ

女達はギリギリの境界線で

保護しろ‼」




ハッ‼

ハッ‼



何十人の隊長部下を従い

チリチリバラバラに散らばった。


「甘夏、御手柄だつたな‼」

レイの言葉に何故かヘナヘナ

と気を失った。


気が付くと、レイの宮殿の

中だった。

ホコリ臭い物置部屋じゃなく

レイの部屋な気がする。


前に撮った甘夏とレイの

写真がみえ...

あれ?このモコモコ感は、

このしっこいぺろぺろ...



って

ジュ、ジュディー

ウオオオオオアアアーーッ!!

ジュディーさがしたよ〜¨*•.¸¸♪

ギュュュキャンキャン

ジュディーは余りのギュュュに苦しくなり

ガブガブカブ

イテイテイテ

生きてたの、よかったー

バタバタ、ジュディーを追い回し

愛情表現を繰り返す。



レイがニコニコして見ている

のにも気づかない。


後ろにも控えている三人衆も

余りのドタバタに


「間違いなく甘夏様だ‼」

と苦笑い。


甘夏とジュディーが

一段落した頃、レイが声をかける。


「ペロと知り合い?」


「ペロ?ジュディーの事。

あの日ジュディーを車に乗せて

ここに迷い込んだの!


何故かジュディーが居なくて

ずーっと心配だった、

ジュディもアッチの住人なの。」


レイは、 「あ〜あ‼」

と一言呟いた。


あの日、甘夏の代わりに、レイ

の腕に飛び込んで来たのは

ペロだった‼。



「ジュディーを返してくれる?。」


ジュディーは甘夏を、ポンと飛び

出しレイに飛びっ着くと

レロレロレロと

レイの頬を舐めた。


「かえす、返さないじゃない‼


ジュディーはこの城を自由に遊

蝶蘭だってペロがいるから

楽しいんだ。

甘夏も、ココに住めば

いいじゃないか?」


「蝶蘭...が?」


「蝶蘭もお前が一緒なら

喜ぶぞ。


勿論、カワン、もヨンスンも

呼び寄せるつもりだ。」



「殿下、知らせが参りました。」

一人の兵士が現れ銀色の兜を取り

立膝をつき頭をさげた。


「よしっ‼甘夏

帰ったら話をするぞ‼」


そう言うと偉い頑丈な服を着て

三人衆を従えながら出ていった。



窓から外を見ると

何千人いるのだろう。


騎馬隊、護衛兵、外はまるで

自衛隊の基地のようになっている。


迷彩服を着た人が沢山並び

上空にはヘリが何機も飛んでいる。


レイが外に出てジープに

乗り込むと順序よく並び右に左に

バラバラに進んでいった。


重苦しい空気が城を包み不安を

感じずにはいられない。


「何が起きているんだろう。」


子供の頃にこの城で覚えた恐怖が又

甘夏の胸を掻き乱した。




レイ専用の、メイド長の案内が

無いとレイのエリアには

入れないらしく、

背の高いメガネを掛け、かなり

賢そうな60代全般の女性が現れた。


眼力が半端なく、

鼻が高く頬はシュッとしていて

甘夏は、ビビってしまった。


彼女は、フッと笑うと、

「甘夏様、初めてお目にかかります。

カリーナと申します。

レイ様のメイド長をやらせて

もらっております。

お見知り置き下さいませ。」


と似合わない可愛らしいメイド

服の裾を広げ挨拶をした。



「え、ええと、お世話になります。

こちらこそお見知り置き下さい

ませ。」


と甘夏も良く似合ってる花柄の

可愛らしいワンピースの裾を広げ

頭を下げた。


そういえばお后様に呼び出された

時も王妃専用のメイド長が迎えに

来て連れて行かれた。

あの時は80位の目のキツい

老人だった。

しかし足腰も強く鍛え上げた

体をしてたっけ?

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