第32話 お泊り③
いつもと同じ日曜の朝・・・・ではない。
俺の横には未来の嫁が気持ちよさそうに寝ている。
しかも俺も美樹も裸だ・・・
今更に顔が熱を帯びてくる。
「ん~」
美樹が俺の腕に抱き着いてきた。
気持ちよさそうに寝てるし抱き枕とでも思ってるのだろうか。
俺が優しく髪を撫でてると美樹の目がゆっくりと開いた。
「んにゃ?」
「おはよう」
寝ぼけ眼の美樹と目が合うと顔がだんだん赤くなり タオルケットの中に潜ってしまった。
あ、でも二人とも裸だし布団の中に入ると。。。。
すぐに顔出してきたw かわいいなぁ~未来の嫁さん。
「なぁ美樹 今度時間がとれたら一緒に箱根旅行に行かないか?」
「んっ 箱根でしゅか?」
「あぁ 前にうちの実家旅館やってるって言っただろ。
美樹を両親に紹介したいんだ。駄目かな?」
「ひ ひろきさんのご両親にご挨拶というやつですか!!
わ わたし大丈夫でしょうか・・・」
「普段通りにしてれば大丈夫だよ。
二人とも最近忙しいし土日休み取れるところで調整しよ」
「は はい。な 何だか緊張しますが、よろしくお願いします」
何だか今から緊張してるしw
「さて!朝ご飯食べようか 準備してくるけど、
その間にシャワーとか浴びてくる?」
と服を着ながら聞いてみる。
「はい。シャワーお借りします。
それと、あのちょっと恥ずかしいのでシーツも
洗濯しちゃっていいですか?」
「あ、そうだね お願いするよ(色々と染みがついちゃってるし。。。)」
と寝室は美樹に任せ俺はキッチンへ移動した。
溶き卵に牛乳を入れシナモンシュガーを少々。
パンを浸してバターを引いたフライパンで焼く。
傍らではサイフォンでコーヒーも淹れている。
「わぁーー いい香りですね」
シャワーを浴び部屋着に着替えた美樹がダイニングに入ってきた。
気持ち歩き方がギコチナイ。。。
「もう少しで出来るから座ってテレビでも見てて」
「は~い」
彼女が来てる時くらいおしゃれに決めようと焼きあがったフレンチトーストをお皿にのせ横にバニラアイスとフルーツをトッピング。
絶対一人で朝食食べるときにはやらないだろうけどね。。。
「はい どうぞ。フレンチトーストもアイスも おかわりあるからね」
「わ~美味しそうです!! いただきます!」
美樹って本当に美味しそうに食べるよなぁ~
何だかこれだけで白飯1杯いけるかも。
「どうかしました?」
「ん 美味しそうに食べるなぁと思ってね」
「本当に美味しいですし、
美味しいもの食べると幸せな気分にならないですか?」
「確かに。味が残念だと損した気分になるしね」
美樹のこの笑顔が見れるならデートは食べ歩きもいいかもなぁ~
どこ行くにしても美樹が喜んでくれるのが大前提だ。
食事の後は、ソファーで寛ぎながら美樹が持ってきたDVDを見た。
ガボールの限定ライブのDVDだ。
当時テレビで放送されたものを録画してたとの事。
これってDVDとかビデオで発売されてないんだよねぇ~
オーディオセットの電源を入れサラウンドにてライブを堪能
テンション上がります!
DVDが終わったところでちょうど洗濯も終わったみたいだ。
美樹がベランダに干してくれている。
何だか自分の家で好きな女性が料理作ってくれたり洗濯物干してくれたりしてくれていると思うと本当不思議。『あ、俺のパンツも干してくれてる。。。』
昼は、美樹がミートソースパスタを作ってくれた。
たっぷりの挽肉にトマト缶を使ったソース。隠し味にニンニクやキノコも入った中々豪勢な仕上がり
「うん 美味しい! パスタはインスタントでは食べるけどソースからは
作った事なかったなぁ」
「意外と簡単に作れるし、アレンジもしやすいのでお勧めですよ」
「そだね。でも作るのは美樹に任せるよ。また美味しいのお願いね」
「はい 頑張ります。 だ・ん・な・さ・ま♡」
言ってる美樹も聞いてる俺も顔が赤い。。。。照れますよ。。。。
しかし、やばいなぁ~ 今日で美樹は家に帰るのに何だか帰したくなくなってきた。。。。
午後は、天気もいいので、近くにある植物公園まで二人で散歩に出かけた。
芝生にシートを引いて寝転ぶ。天気も良く気持ちいい。
「短い時間だったけど、美樹が家に来てくれて凄く楽しかった。
本当何だか、このまま美樹に家に居て欲しい気分だよ」
「私もこのまま一緒に住みたいですけど流石に。。。」
「まぁそうだよね。
同棲するとしても美樹の両親やうちの両親に話しは通した方がいいね」
「はい 今日は帰りますけど、またお邪魔します。
それにメールや電話もたくさんします!」
「了解。じゃそろそろ行こうか家までは車で送るからナビお願いね」
植物公園を出て、いったん自宅に戻り美樹の荷物を回収。
BGMに大室さんのソロアルバムを流しながら美樹を車に乗せて一路府中へ!
そして17:00。道案内をしてもらいつつ美樹の家に到着。
美樹のご両親に「近々あらためてご挨拶にお伺いさせて頂きます」と軽く一言。
ちょっと驚いたような顔はしていたけど嫌がられてはいない様だ。
とりあえず、うちの両親に紹介してからかな。
彼女の笑顔を思い浮かべながら帰路についた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます