第29話 2人カラオケ
「すみません。遅くなりました」
「大丈夫だよ 俺もさっき着いたところだし」
昨日美樹の家からの帰り道、カラオケの話しで盛り上がり一緒にカラオケに行く約束をした。
いつ行こうか?と美樹に振ったら
"広木さんとは毎日でも会いたいから明日!"
と可愛く言われてしまった。
気持ち的には俺も"毎日でも会いたい!"ということで断る理由もなく今に至る。
何だかバカップル一直線になりそうだが大丈夫だろうか・・・
いや、そんなに会いたいなら一緒に住むとか・・・
流石にまだ早いか・・・
でもまぁ歌に関しては、お互い大好きなのでカラオケは割と真剣に歌う。
この間のオフ会はガボール縛りだったし、今回はお互い好きな歌を歌いあうということで凄く楽しみだ。
「何処のカラオケ行くんですか?」
と美樹
「西口のカラオケ館でいいかな?
ヨド○シカメラとか行った帰りに時々寄ってたんだ。あそこで大丈夫?」
「はい 大丈夫です。あそこなら私もかなめと行ったことあります。
でも二人でカラオケとか何だか楽しみですね」
と言って俺の腕に美樹が腕を絡めてくる。
『む胸があたる。。。それに何だか髪の毛からいい香りが・・』
「そ そだね。美樹の歌も楽しみにしてるよ」
告白してから数日しかたってないけど、何だか美樹のデレ具合が日に日に増してる気がする。可愛いし甘えられるも凄くうれしいけど普通に照れる。。。
などと傍から見るとイチャついてるようにしか見えないやり取りをしているうちにカラオケ館到着。
入り口で2時間ワンドリンクといつもの感じで手続きをしてカラオケ部屋へ
「さ~て何からいきますかな?」
「広木さんからでいいですよ」
「そう?じゃぁ最初はこれで!」
星座をモチーフにしたバトル系の少年漫画。
アニメ版の主題歌でアニソンの大御所である日山さんが歌う曲
「てーんにーまたたくほしたーちをーー♪」
これ歌い切ると気持ちいいんだよなぁ~
「この曲私も知ってます! アニメも見てましたよ」
「何だかこの曲というかアニソンや特撮系の曲って歌うと
元気になるんだよね~」
「わかります!!何だか力貰える気がしますよね!!」
何だか美樹のテンションが妙に高いw
「じゃあ私はこの曲で」
エレピの旋律が静かに流れてくる。
"あ、この曲知ってる"
「めーぐーるー ほしのまたたーきのー♪」
可変メカと男女の三角関係をモチーフにしたアニメ
個人的には初期の作品をよく見てたので、この歌が主題歌のはあまり見てなかったんだけどこの曲は有名だから知ってる。
というかこの間、司君がボイスチェンジャーで女性の声で歌ってたw
「この曲、普段は香澄と一緒に歌うことが多いんですよ」
「へぇ香澄さんもアニソンとか歌うんだね」
「はい アニメ系は私より香澄の方が詳しですよ歌もいろいろ知ってるし」
「そうなんだ、じゃぁ司君も詳しいしカラオケとか楽しいだろうねw」
「司君?」
「え だってあの二人付き合ってるでしょ?」
「えぇーーーー そうなんですか!!」
「うん この間偶然新橋で二人にあってね。
付き合い始めたの最近とか言ってたけど仲良さそう手をつないで歩いてたよ
でも、美樹が知らなかったということは隠してたのかな?」
「そうかもですね。
でも確かにあの二人なら趣味とかも合いそうですしお似合いですね」
「あっ次入れるよ!」
「こころのこえーーとどけよゆーきー♪」
某ライダーシリーズでトランプをモチーフにした作品の後期OP曲
この曲もまた歌い切ると"声出したーーー!"って感じで気持ちいい。
「前期のOPなら女性ボーカルだから私も歌えますよ!」
「美樹って特撮系も見るんだ」
「歌だけ知ってるとかいうのもあるんですけど、
このライダーは早起きしてみてましたw
広木さんも特撮とかアニメとか結構知ってるんですね」
「最近は見てないから新しいのはわからないけど昔の作品は結構詳しいよ
ラノベや漫画も結構読んでたしね。漫画は家にもまだあるよ」
「あ 今度見せてください。シンセも見せてくれるんでしたよね」
「そうだね。部屋掃除しておくから今度招待しますよ」
「やた!楽しみに待ってますね」
そんなこんなで歌と会話を繰り返し気が付けば1時間延長。。
明日も仕事だしと遅い夕飯を一緒に食べて帰宅。
もちろん美樹は家までちゃんと送った。
今日は全然終電まで余裕あるので、電車で帰宅も出来たしね。
1人のカラオケはもちろん気兼ねせずに歌いたいだけ歌えるし楽しいけど、好きな人と昔話しながらの2人カラオケも凄く楽しい。
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