第24話 友達以上で恋人未満?
「ちょっと早く着きすぎたかな。。。」
京王線新宿駅改札前。
今日は早瀬さんとデートだ。
年甲斐もなく緊張してしまい1時間近く早く来てしまった。。。
『コーヒーでも飲んで時間潰そうかな~』
と駅前を離れようとしたとき、
「あ 相原さん お おはようございます」
「え?」
早瀬さん?
当然のことながらいつものスーツ姿ではなく、レースをあしらった、かわいらしいワンピース姿の早瀬さんが目の前にいた。
『やばい・・・私服姿も超かわいい~』
「あ あの?」
「・・・」
「相原さん?」
「・・・・・・」
「あ 相原さん?」
「・・・ごめん可愛すぎて見惚れて。。。じゃなくて早瀬さん は早いですね」
「えぇ遅れちゃだめだと思ってたら つい早起きしてしまって・・・」
"可愛い"が聞こえてしまったのか早瀬さん既に顔が真っ赤だ。。。
「俺も同じですよ。変に緊張してしまって。。。」
「約束した時間よりだいぶ早いですが、行きましょうか!」
「はい 今日はよろしくお願いします」
京王線改札前を離れJR乗り場へ
池袋までは山手線に乗る。
思えば数日前も山手線に早瀬さんと乗ってオフ会に参加したんだよな。
あの時はこんなに早く一緒に遊びに出かけるような仲になれるとは。。。
池袋到着後は、曇り空の下サンシャイン目指して歩く。
「水族館にしちゃいましたけど、こういうところ大丈夫でした?」
「は はい。一人だと中々来れないですし、ペンギンさんとかも居るんですよね」
「ペンギン好きなんですか?」
「はい ペタペタ歩いてるところとか可愛くて」
「じゃぁまずはペンギンから見に行きましょうか」
「はい!」
早瀬さんも楽しそうにしているし、定番コース選んじゃったけど正解だったみたいだな。
ショッピングモールを抜けエレベータで水族館の階へ移動
「あっ あっちにペンギンいますよ」
入場直後ペンギンを見つけて、はしゃぐ早瀬さん。
本当に好きみたいだw
1F屋外展示場。カワウソやペリカンと一緒にペンギンも飼育されている。
ペンギン達は高い位置に作られた水槽の中を泳ぐので、空を飛んでいるように見えるのが特徴
結構泳ぐのも早いしみごたえもある。
「可愛いなぁ~」
「そうですねぇ~ でもまだ入り口ですし、そろそろ中の方も見に行きましょ」
「はい!」
屋外展示場を後にして室内へ移動
サンゴ礁をイメージした大水槽にたくさんの魚が泳いでいる
「わぁ~ 綺麗ですね~」
「水族館来るの久々だったけど、こんなにすごいんだね」
正直水族館なんて何年も来てなかったけど本当海の中に居るみたいだ。
これなら幾らでも見ていられそう。
「あっ 相原さん こっちにクラゲもいますよ。ふわふわして綺麗!」
「本当だ、クラゲはライトアップされると余計に綺麗だね」
青白い照明の中、俺たちはゆっくりと水槽を見て周った。
と暗がりの段差で早瀬さんが体制を崩した。
「危ない!」
咄嗟に早瀬さんの手をつかみ引き寄せる。
「あ ありがとうございます」
「足元危ないですね 気を付けましょ」
「は はい。あの・・・・・」
「ん? あ、ごゴメン!!」
手を引き寄せ、そのまま抱きしめる様な体制になっていた。
いきなり抱き寄せられたら、そりゃ嫌だよな・・・
会社でやったら1発でセクハラOUTだよ・・・
ちょうど早瀬さんの頭が俺の顔のすぐ下にあって、顔を赤くしながら上目使いで俺を見てる。
慌てて手を放し早瀬さんを解放した。
「本当 ゴメン 咄嗟に動いてしまって。。。」
「い いえこちらこそありがとうございました」
「じゃ じゃあ足元気を付けて2Fに行こうか」
そうして2Fの展示ブースを見たのち、ペンギンコーナーに戻り可愛さを堪能した後水族館を後にした。
「早瀬さん お昼は下のレストラン街で食べようかと思うんだけど、
嫌いなものとかありますか?」
「好き嫌いないので何でも大丈夫ですよ!」
「了解。じゃレストラン街行きましょ!」
ショッピングモールに戻りレストラン街へ
女性が好きそうなお店は何件かチェックしていたので、パスタが美味しいと評判のイタリアンのお店へ向かった。
「このお店でいいですか?」
「はい 何だか凄く美味しそうです!」
お店に入り注文をした後は、水族館で見たペンギンや魚たちの話をした。
そして出口のお土産屋でこっそり買ったペンギンのぬいぐるみをプレゼント。
「わぁ これさっきのペンギンさんですよね!!」
「えぇ 今日のデート記念にプレゼントです」
「ありがとうございます。大切にします!」
思った以上に喜んでくれた。
それに、今日の早瀬さんは凄く楽しそうだ。
午後は、プラネタリウムとショッピングをした後、展望台だ。
頑張れ俺!!
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