第4話 初ライブ参戦!
1週間は早いものであっという間に約束の金曜日
司君は香織さんの店に寄ってから来るらしいので、直接ライブハウスへ
「美樹さんの知り合いで予約している広木です」
「はい。聞いてます。1ドリンク込みで2000円です!」
受付で料金を支払い会場へ
扉を開けると聴きなれたガボールの楽曲が爆音で流れている
シンセ音主体のサウンドは好みが分かれると思うけど、いつ聞いても耳に馴染む
ステージには、同い年位と思われるDJが初期のアルバム曲中心に楽曲をセレクトしている
『このセトリいいなぁ~あのDJさんと話し合うかも』
とか思いつつ曲を堪能していると
「よっ お待たせ!」
「こんばんわ」
司君と香織さん到着
香織さんは私服だろうか?BARにいるときは大人っぽい印象だったけど、今日はどちらかというとゆるふわ系のかわいらしい服装。メイクもナチュラルでこれが素の香織さんなのも。
「今日はお店大丈夫なんですか?」
「うん、美樹のライブだけ見てから戻って店開ける予定。帰り寄ってかない?」
「はい ちょっと寄らせていただきます」
と軽くやり取りしていると爆音で流れていた楽曲がとまり会場が暗転。
ドラム、ベースと生バンドのリズム音が流れスポットライトがステージ中央にあたる
「みんなーー 最後まで楽しんでってねぇ~」
いつの間にかDJと入れ替わる形でステージ中央にいた金髪碧眼の女性にライトの光が集まる。
そして、シンセとギターサウンドが加わり馴染みのあるガボールの楽曲が始まる。
「ん あの人が美樹さん?」
「そだよ まぁ金髪はズラだけど美人さんでしょ」
「あぁ そだね」
正直、ちょっと見惚れてしまった。
見た目も歌声も綺麗なんだけど、なんというか立ち振る舞いというか近寄りがたそうなオーラというか・・・
セトリは、ダンサブルなヒットナンバーのバンドアレンジを中心で会場も盛り上がりをみせる
「女性ボーカルで聴くのもかっこいいね」
「アレンジも上手く合わせてるからね」
微妙に女性用にキーを変更しているけど違和感なくアレンジされていて聴いてて心地よい。
そして、あっという間にセトリも最後の楽曲へ。
しっとりとしたバラード曲が演奏され美樹さんたちのバンドの演奏は終了。
演奏も上手いし声も綺麗だし普通にファンになっちゃいそだな。
ステージを終えた演者がフロアに降りてくる。
もちろん美樹さんもだ。
「お疲れ~ ステージ良かったよ」
「やっぱり美樹は歌うまいねぇ」
と司君と香織さん
俺も緊張しながらもご挨拶
「あ、司君の知り合いの広木といいます。ライブカッコよかったです!」
「ありがとうございます。でも途中歌詞間違えちゃったしまだまだですよ。
って相原さん!!」
「え?なんで僕の名字を?」
こんな金髪美人さんの知り合いはいないと思うんだが。。
「あ、あの私、早瀬です。。。」
「えーーー雰囲気全然違いますね。全然わからなかったですよ。
あの。凄く綺麗でカッコよかったです。歌も素敵でした」
「あ、あ、あありがとうございます。
久々のライブだったから緊張したけど そういってもらえるとうれしいか
な。司さんの知り合いだとするとカラオケとか行くんですよね?私も次回
の行くつもりだから、その時はよろしくね!」
*****************
「何飲みます?」
「じゃジントニックで」
美樹さんの歌を聴き終わったところで、香織さんと司君と一緒に会場を抜けお店へ。
本当店まで歩いて5分くらいの近場でした。
「それにしても美樹ちゃんと広木君が知り合いとかびっくりだね」
「普通に俺も驚きましたよ。仕事で会う時は眼鏡かけて物静かな感じでしたから
ね。まさか金髪カラコンでガボール歌うとは」
「でも広木さん 最初ちょっと見惚れてたよね〜 美樹さんに惚れちゃった?」
とニヤニヤしながら司君
「う〜ん 正直言うと今日の美樹さんも素敵だったけど、仕事してる真面目そうな
早瀬さんもいいというか、自然に話しできるし一緒に居ると何だか楽しいん
だよね」
「まじですかw まさかのマジレス
香織さん美樹さんって確か彼氏とか居ないよね?」
「居ないと思うよ。"1人は寂しい"でも今は歌と仕事があるとかこの間愚痴ってた
からw 色々と面倒なところもあるけど、真面目でいい娘だし告白するなら応
援するよ」
と司君に香織さん
何故か早瀬さんに告白する流れになりつつある。。。
「あ、ありがとうございます。何かあれば相談させて頂きます」
この二人絶対楽しんでるぞこれ。
この日はお店で少しカラオケして帰宅。
何だか色々あったけど次早瀬さんに会うのが楽しみかも
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