第3話 日々のお仕事2

昼下がりの会議。。。。

凄く眠い。。。


「おい、相原聞いてるか?とりあえず任せたからな」

「んっ。何を任せるって?」

「やっぱり聞いてない。。。

 会社のサイトを更改するのは前に話ししただろ?

 事業部横断で運営チーム作るから、そのリーダをお前に任せる」

と三河。


こいつは数少ない俺の同期で4月から配属された企画1部の課長さん

ちなみに高校からの腐れ縁でもある。


「ホームページって総務の梶原さんとこで面倒見てただろ?なんで俺?」

「総務も人手不足で手が足りないらしいんだ

 で、各事業部から生贄というか知見のありそうな人を集めて対応する事にしたらしい」

『生贄って。。。』

「まぁ一応、WEBサイトの運用もやってる外部の会社も入ってくれるから

  そこまで負担にはならないだろうけど、とりあえず会社の対応窓口って

  ところかな。それに相原った確かホームページとか作ってただろ?」

「学生の頃だよそれ。今は見る専門。

  まぁ運用のプロがついてくれるなら何とかなるかな」

「まぁ何とかしてくれ。

  で、早速だが、この後その運用のプロの方々との顔合わせがあるから出てく

  れな」

「ずいぶん急だなぁ まぁ今日は手が空いてるから大丈夫だけど」

「悪い。話が来たのは先週なんだ。言うの忘れてた。。。」


という事で三河には今度何か奢ってもらうとして、業者さんとの顔合わせ兼打ち合わせ。


「こんにちは須藤さん。お忙しいところありがとうございます。

  こちらは今回御社との窓口対応を行う相原です」

「はじめまして。担当させて頂く相原です。

  サイト運用の知識は余り持ち合わせていないので、ご協力お願いします」

「こちらこそよろしくお願いします。

  私は運用チームのリーダーをしている須藤と申します。

  今回の御社案件は早瀬というものが担当として動くのですが、前の打ち合わ

  せが押したらしく今こちらに向かっているところです。申し訳ないのですが

  もう少々お待ちください」


と須藤さん。この人は社長の学生時代の友人という事で、今回の件もだいぶ安い価格で請け負ってくれたらしい。三河とも前に一緒に仕事したことがあるらしく顔見知りの様だ。

『こういうの聞くと友人は大切にしなきゃとか思うねぇ』

とりあえず早瀬さんという方がもうすぐ到着するという事で、具体的な話は到着後としてしばし歓談。


「失礼します。遅くなりました!」

「「んっ?」」


受付の後輩に案内されてきた女性は、数日前にサ○ウェイで会った黒髪に眼鏡でスーツをビシッと来た仕事が出来そうな女性。。。


『『3度目きた〜』』


なんだこの何でここに先生が的な巡りあわせ!

世の中狭すぎないか?

ちょっと焦っていると須藤さんから女性の紹介


「遅くなり失礼しました。今回御社を担当する早瀬です。

  デザイナーですが、運用業務も経験ありますので、色々と相談に乗れるかと

  思います。

  じゃ挨拶してって、なんだか顔赤いけどどうした?」

「な、何でもありません。御社を担当させて頂く早瀬です。

  今回は更改するサイトのデザインと運用についても対応させて頂きますので

  よろしくお願いします」

「相原です。今回の案件で窓口対応させて頂きます。

  インフラ周りのSEですので、サイト運用等は不慣れで色々とお聞きすること

  も多くなるかもしれませんが よろしくお願いします。」


とお互い挨拶し名刺交換。

とりあえず仕事用だけど連絡先Get出来てしまったw


この日は、軽くサイト更改の方針について意識合わせを行い解散。

来週以降はデザイン画等を見つつ当面は週次で定例会を開くことになった。

これからは毎週早瀬さんに会えるのかぁ〜


*****************

Side 黒髪の女性あらため早瀬さん


打ち合わせも終わり、須藤さんは別のお客様のところに行くという事でビルの前で別れた。

『何この出会い!!!』

ここ数年仕事ばかりで出会いとかなかったし、干物女状態だったけど、もしかして運が周ってきた?

とりあえず、毎週会えるみたいだし(仕事だけど)、それとなくガボールの話ししたりして、もしかしたら、ちょっとお近づきになれたりするかなぁ。


でも二人きり(仕事だけど)とかだと会話できるかなぁ〜不安だ。。。。

*****************


「そういえば相原さぁ、打合せの時早瀬さんのことチラチラ見てたけど知り合

  い?向こうも何だか意識してたみたいだし」

「いや、知り合いと言うほどではないかな。。。」

「なんだそりゃ。まぁ早瀬さん可愛かったけど、お前が女性を気にするとか何だか

  珍しいな」

「そんなんじゃないって。。。」

「まぁなんかあったら、恋愛上級者で妻帯者の俺に聞いてくれ!」


『こいつ変なところで感がいいんだよな。。。。』


「了解。遠慮なく相談させてもらうよ」

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