第2話 空気中から天使がしゅー

山神は案の定3分遅刻した。

「クソ、あんの天使め!」

山神は少しイライラしていた。

山神は授業を受けていると、しゅーっと音が聞こえた。

「は?何?」

と窓側を見る時には既に遅かった。笑顔の天使がウルト◯マンの登場の形で窓をすり抜けて入って来たので、山神の頬は天使に殴られた。

「よいしょーーっ!」

どがっ!

「はべっ!」

山神は授業中に叫んだので、

「どうした。山神!」

先生は焦って山神を見た。

「は!?いやだって天使・・・。」

山神は焦って言ったが、周りは山神の方のみを見ていた。

(あれ?)

と、山神は思った。

「山神、大丈夫か?」

先生は心配そうに言った。

「いや、あの大丈夫です。はい・・・。」

山神は席に着いた。席に着いたら、天使が机の上に座っていたので、山神はびくっとした。

「何しに来たんだ?」

山神はひそひそと天使に言うと、

「連載が決まったから来たんだ。」

読者と作者しか知らないネタを山神に言ったので、山神は、?となった。

「まぁ、君は知らなくていい話だ。」

天使は山神に言った。

「君はこれからの人生不幸になる。」

天使が山神に言うと、

「えっ?」

山神は少し驚いた。

「それを監視するために天界からやってきた。」

天使は山神に言った。

「・・・少なくとも君が来てから、僕は不幸を感じてるよ。」

山神は淡々と天使が言うと、

「な、何を言う。君を助けるために来たんだぞ!」

天使は山神を殴りながら言った。

「あべしっ。」

「私の名はアリス。宜しくね。山神君。」

「・・・。」

山神は黙っていた。

「どうした、山神君。」

天使アリスが不思議そうに言うと、

「君がノートに座ってるから、黒板は見えないし、ノートも書けない。」

山神はイライラしながら言うと、

「なんだ。そんなことかねぇ~。」

アリスは山神の肩をポンポンとしただけで机からどかなかった。

ブチッ。

「き、君ぃ!」

山神は少し叫んだ。

「どうした。山神!」

先生は山神に心配そうに言った。

「あの、その、保健室に。」

アリスは山神の肩に勝手に座って、山神は保健室に行った。

「何で肩に乗ってるんだ?」

山神はアリスに聞くと、

「飛んで疲れた~。」

アリスは気だるそうに言った。

保健室にて。

「で、どう助けてくれるんだ。」

山神はアリスに聞いた。

「まっ、助言するって感じかな。こっち行ったら危ない的な。」

アリスは山神の膝の上に座りながら淡々と言った。

「ふ~ん。」

山神も淡々と言った。

「ん。」

と、天使は手を彼に差し伸べた。

「?、何?」

「天使に手を差し伸ばされたなら、一つしかやることないでしょ?」

「えっ、まさか・・・」

「そうよ、お金よ。お金。」

「えぇ、また~?頼んでもないのに?」

「そうよ。情報はお金になるのよ。帝国◯ータバンクと同じよ。」

「はあ。」

「天界も世知辛い世界なのよ。」

「えと、いくら?」

山神はアリスに聞くと、

「一万円・・・」

山神はビックリして、

「いやいや、払えないよ。」

山神は言うと、

「・・・天使保険料を割引して、一日聞き放題33円。」

アリスは山神に自信ありげに言った。

「おぉ、安いな。あの3円というのは?」

山神はアリスに不思議そうに聞くと、

「9月までは32円だったけど、10月から増税の影響で33円に。」

アリスは少しため息をついた。

「天界も・・・」

山神はビックリして言うと、

「天界も世知辛いから。」

アリスは少しイライラしながら言った。

「分かった。これから幸せになるなら、し払うよ。」

「じゃあ、ここの契約書にサインして。」

山神は契約書にサインして、契約書はポンと消えた。

「これから宜しくね。山神君。」

「?あぁ。」

山神は言うと、一つ気になったことがあったので聞いた。

「僕は保険なんて払ってないけど。」

山神はアリスに素朴に聞くと、アリスは淡々と答えた。

「貴方の寿命から保険分を差し引くのよ。」

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