私は美宇の部屋にいる。

美宇は雑誌を読んでいて、私は携帯。


向かいの部屋には、先輩がいる。

まだ陸先輩はきていない。


「なみ~あのさ~」

「なに~」

「好きな人以外ともエッチできる?」

「え?なにそれ~なんで?」

「今日さ、セフレでもいいから!って言われた」

「うわ、いいんじゃん、別に」

「そっかぁ、なみは好きにならなないもんね」

「ならないならない~」


そんな話をしていると階段を登ってくる音がした。


「陸くんだ!絶対!!」


ガチャ。


「よぉ!!」


本当に陸先輩だった。

陸先輩は、私のことを知らないふりをする。

美宇に紹介されたとき、「はじめまして。」と言われた。


そっか、そうだよね。

1回ヤッただけだし、あの時なんの感情もなかったよね。


「美宇達も後でこいよ。今日はタコ焼きすんぞ!」

「お!まじ?やったー!行く~!」


陸先輩は、向かいの部屋にいった。

タコ焼きは、この家では毎週のように行われている。

美宇と私、美宇の兄とその友達が何人かきて、騒ぐ。

いつもここは溜まり場状態だ。


pm6;00を過ぎたころに、リビングに行った。

美宇の兄、みんなに‘もと‘と呼ばれるその人を見つける。

キッチンでなにか切ってる。

私はそこに行き、声をかける。


「もと先輩、手伝いますよ。」

「お?まじ!さんきゅー!じゃ、これ」


美宇はもちろん陸先輩のところに行く。

2人はすごく仲がよさそうで羨ましい。

誰が見ても美男美女で、つい見惚れるほどだ。


「お前らいちゃつくなよな~」


と言い、見てらんねえよな。と付け加え、私に小声で言った。

耳に先輩の息が吹きかかりドキドキした。


こんなこと慣れてたし、

男には慣れてると思っていた。


だが、この人だけには慣れることが出来ない。


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