第13話 幕間の???

 京都の大文字山の山中に関町裕次郎の研究所はあった。

 木が生い茂る中に一本だけ四階建ての巨大な塔がそそり立つ姿は異様そのものである。

(どこにこんな金があるんだか。まあいいけど)

 既にその研究所の『占拠』は完了していた。

(あとは奴らを待ち受けるのみ)

 月灯りが屋上に立つ美しい横顔を銀色に照らしていた。

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