からまり

ひとつの葉が涙のように落ちていく

綺麗に色付けされた小さな葉

大木についている多くの中から

わたしだけ落ちていく

最初の秋としての最前線を

わたしは今か今かと待って

ついにという時に落ちていく

このまま下へ下へと落ちていく

ひゅるひゅると

ひゅるひゅると

大木にかけられた透明のはしごの上に着地した

わたしはその糸といつまで過ごしていくのだろうか

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ひと @neco_ice

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ