からまり
ひとつの葉が涙のように落ちていく
綺麗に色付けされた小さな葉
大木についている多くの中から
わたしだけ落ちていく
最初の秋としての最前線を
わたしは今か今かと待って
ついにという時に落ちていく
このまま下へ下へと落ちていく
ひゅるひゅると
ひゅるひゅると
大木にかけられた透明のはしごの上に着地した
わたしはその糸といつまで過ごしていくのだろうか
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