習ったことは意外と使う

何かを始めるときには気分を変えるために部屋をいじる癖が前からあるような気がする。別に決めてやっているわけではなく、なんとなくそういう行動をとってしまうだけなのでいつからやっていたことなのか、毎回やっていることなのかというのはかなり曖昧だ。

今回は物をかなり減らして部屋をすっきりさせようとしているのに、結局ハンガーラックを購入したので物の量自体はそんなに変わらないことになりそうだ。しかし部屋の中の物の体積が同じだとしても、やはり縦方向の空間をうまく利用できると部屋はかなり広く感じられるものだと思う。そういう点ではハンガーラックを使って今まで横に広がっていた物を縦に収納できるようになれば、物の量は減らなくとも部屋の広さは確保できるだろう、ということで自分を納得させることにした。

体積が同じでも形を変えるだけで印象が変わる、というのは受験の時の図形問題を思い出させる。等積変形、という名前が付いていたと記憶している。そのままの形では解けない問題も、形をいじってやるだけでとてもシンプルな図形に変身して、最初の形からは想像もつかないくらい簡単に解けるようになる、というような問題で、解けると非常に気持ちのいいクイズだった。

段ボールでいらない物を実家に送るのだが、ここにも等積変形が出てきた。基本的に荷物の配達料金は箱の辺の長さを足した数字で決まる。だがこの制度、実は結構不平等な制度で、10×10=10=1000立方cmのものは「30サイズ」の料金なのに、100×3×3=900立方cmのものは「110サイズ」の料金になってしまう。体積が小さい方が値段が高くなってしまうなんて、おかしな話だろうと思う。しかし現場の人間に体積の計算をさせるコストや、そもそも細長い荷物の運びづらさなどを考えると、まぁ当然と言えるのかもしれない。

ということで、細長い物を送る時以外はなるべく立方体に近い形の箱に詰めて送った方が送料を節約できる!というのが今日という問題の答えとなった。

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