日記

ながね

意識しないように意識する

鏡を見ずに家を出た。道を歩きながら寝癖がついていないかどうか心配になって、頭に手のひらを当てる。

寝癖がついているような気もするし、ついていないような気もする。まぁどちらでもいいか。すれ違った人に寝癖がついていたって、どうせみんなスマホしか見てないんだから気付きやしない。たとえ見られたとしても、どうせ1分後には忘れられてる。もし忘れてくれなかったとしたって、それで何か俺に損があるわけじゃない。そうつまり、寝癖などついていようがついていまいが、どちらだっていいということだ。

だらだらとこんなことを考えながら歩いている時点で、既に十分寝癖を無駄に気にているだろ、と自分自身にツッコミを入れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る