謝述3  兄の死を嘆く  

謝裕しゃゆうが死んだとき、

謝述しゃじゅつの慟哭ぶりはすさまじかった。

それは礼の許容範囲を逸脱していた。


そんな謝裕の体格は

でっぷりとしていた。

葬儀用の資材を購入させてみても、

うまくそこに適合しない。


なので謝述、そのことを悲しみながら、

自分自身で資材を求め、

手に入れるのだった。




及景仁卒,哀號過禮。景仁肥壯,買材數具皆不合用,述哀惶,親選乃獲焉。


景仁の卒せるに及び、哀號せるは禮に過ぐ。景仁は肥壯にして、買いたる材の數かずの具は皆な用に合わず、述は哀惶し、親しく選び乃ち獲たり。


(南史19-4_傷逝)




なんでこの子こんなに兄貴ラブなの……

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