第18話 異貌とコボルトと

 今まで目を反らして居たが、自分の種族・ナイトメアは種族特徴として異貌と言う能力が有る。

 この特徴は全身の肌のが青みを増し額から角が生え肥大化する事に寄って魔物寄りの変異を行う事である。

 欠点は、変異に多少時間が掛かる事(30秒位)、人族に見えない事(オーガの変異種族?青鬼?)、全能感に依る破壊衝動の増大、利点は魔法の呪印や詠唱を破棄できる事(魔法の無詠唱起動)、ソード・ワールドと違い、全般的に身体能力が上がっている事である。

 更にこの荒野でも変異中は人族とは扱われないらしく魔物の襲撃率も少なく為った。

 村のコボルト達も予想に反して順調に増えている、前回6:2:2の法則で言った様に大半の新生コボルト達が野盗と化し欲望赴くままに反乱して来ると思ったのだが、むしろそちらが少数派で言い付けを守らずダンジョンの奥地に潜り肥やしに成っている。

 この事を古参のコボルト、村長に家屋の増築事業を承った際に聞くと

 「其は衣食住が整って明るい未来を感じて居るからですいくら帝国で市民権が得られても扱いは底辺で日々の食事に困っていればそりゃあ盗賊に落ちますよ」

 との事、環境って大事なファクターですね

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