第17話 荒野での通過儀礼

 荒野で開拓村が出来ると必ず起こる現象『魔物の氾濫』これは、ダンジョンを起点として千体どころか万、億と言ったモンスター達がダムが決壊するかの如く周囲に溢れ出す魔物氾濫災害スタンピートとは違い、存在する開拓村の規模に従い周囲から魔物が頻繁に襲って来る現象で、これは昼夜を問わず魔物が襲って来る。

 実は周辺の魔物がある程度居なくなればそこまで頻繁には来なくなるのである、其処まで人族が制圧し続けるのは非常に大変でそれは今までに荒野で開拓村が出来るの事が無かったのが証明している。

 現在の人口?人族1人とコボルト20匹?の開拓村で有ればどうなのだろうか?

 実は散発的に襲撃は受けてはいるがその数は少なく、防衛の為に武具を提供したコボルト達に任せても問題がない位である。

 どうもコボルト達は荒野で生活する際は文化的な生活をしていても村人扱いされて居ないらしい。

 基本的に魔物型の知性体は荒野で繁殖する際にコロニーを形成する、これはコボルトに限らずゴブリンやオーク、飛蝗や蟻などが人化したような外骨格昆虫人間ハワード等の集団戦闘を仕掛ける事を得意とするモノ全般である、これらの集団が形成するコロニーは独自の文化的繁栄をしていないか?と言うと、その集団が荒野と言う環境に対して維持できるだけであればしているのである。

 荒野を探せばそこそこ大きなオアシスに知的モンスターを含む魔物で形成している蛮族都市は存在するし危険極まりないが、人族でなければ活用できるとのこと。

 知的モンスターや魔物が装備品を入手するのは大抵は人族から奪い取るか、そういった蛮族都市で物々交換、後は存在進化クラスアップする時に魔装化と言われる現象で手に入れるらしい。

 魔装化とは?例えば只のゴブリンがゴブリン・ソードマンに存在進化クラスアップしたとする、この時持っているソードつまり剣は何処から来るのか?もともと錆びた剣とか曲がった剣を入手していた場合でも存在進化クラスアップの影響を受けて新品同然な剣に変化するらしい酷い時は木の棒でも、なまくらな剣が精製される事が有るので一概には言えないが其処は魔物でも理解が出来ない為に考えを放棄するらしいが、大抵は存在進化クラスアップの過程で捧げたレベルの余剰魔力が存在にふさわしい武具に変異固定されるのでは無いだろうか。

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