第13話 コボルト

 この世界には色々雑多な人種?が存在している。

 前に述べたと思うが基本的にはベーシックヒューマノイド型の《ヒューマン》、長命種の代表格である《エルフ》、低身長の巌代表ではある《ドワーフ》、そのドワーフより低身長で一見ヒューマンの子供に紛れ込めるといわれる《ハーフリング》《グラスランナー》《レプラコーン》ちなみに三種三様の特徴は有れど見分けがしずらい為にまとめて《小人族》と言われる、そして様々な動物の特徴をケモミミシッポのみから獣身タイプ迄幅広い《獣人種》、遠方に存在していると言われる希少種として角が生えたヒューマンである《鬼神種》、海洋に生息し下半身に鰭を持つとされる《マーフォーク》、知っているだけでも大体これくらいは存在している。

 ちなみに、希少書から古代書迄細かく調べたが《ナイトメア》は何処にも居なかった、《忌み子》でも《棄民》の括りにも特徴が無い正にオンリーワンな存在である。

 さて、人種について述べてきたが今さら何故?といった所では無いだろうか?まあ領域に侵入して来たモノ達が《コボルト》だったからである。

 《コボルト》とはあえておおざっぱに分類すると《獣人種》に分類されるいわく奉仕モンスターとして有名で、人種差別が緩い帝国ですら市民権を持てたとしても三等市民権(奴隷よりはましなレベル)、大抵は奴隷である。

 種族特徴として、外観は犬頭のヒューマン、シッポは無く(だから犬頭系の獣人種はシッポを切断される事を忌避する)小柄で手先は器用、力はそこまで無いが持久力は有り素早く、頭も悪くはない。特定の繁殖期を持たず幼少期が大抵1ヶ月と短い、相対的に寿命も短く大抵は20~30歳、最高齢は50歳と言われる。

 基本スキルは《器用》《持久力》《敏捷》《連携》《環境適応力》《状態異常耐性》《悪食》

 奉仕モンスターと言われる所以ゆえんは大抵強いモンスター(大抵は牛頭や馬頭のタウロス系にかしずいている)の手下として小判鮫の様におこぼれを貰う存在である、環境適応力が強く状態異常耐性も有る悪食の為に何処ででも増える、基本的にヒューマンの騎士1人に対しコボルト3体で負ける弱卒だが100体を越えると1個師団でも厳しい、故に春先と秋口の蝗とコボルト盗賊団の討伐隊遠征は各国の風物詩と言われる。

 コボルトがモンスターとして扱われる所以は人類種の獣人種と違い、短いスパンで《存在拡張》つまり《進化》するからである。

 確定情報だと《コボルトインファント》から5レベル程度で《コボルトワーカー》に進化し、その後10レベル位で適正職業に進化し続けるとされる、噂では帝国で調整進化をさせて《ハイコボルト》が存在する開拓地が有るとか無いとか・・・

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