第5話 そして荒野に追放された

 事は、貴族学校を卒業して出た時であった、国内の内乱は聞いておりリット家の内乱に関わらず中立を貫くといった総意も手紙で聞いて居たために放置していたのだが・・・

 領地に帰宅中、王国軍に囲まれてそのまま軍の砦に軟禁、情報を集めてみれば、内乱の嫌疑はめられてが架かったが恩情によって開拓地送すてられるりらしい。

 領地や領民はそのまま国王直轄地と為るため酷い扱いはされないであろう多分。

 問題は自分の扱いで、どうやら目的地は【死の荒野】開発不能地帯と言われる不毛の地、扱いに困った貴族の死の流刑地である、大抵の貴族は此処に送られる前に毒を飲んで自害するらしい。

 開拓事業の支度金として金貨1000枚に麦一袋を渡され放逐される事が決定した。

・・・元の領地で一月分の税収からみれば十分の1に満たない支度金だけど貰えないよりましである。

 3年の無税と言われても過去流刑地に流された貴族の最長生存時間は2月が公式記録として残っていた、無論王国内に逃げ込もうとしても最辺境砦(ある意味国境)で開拓放棄者とされ射殺される。

 一応無理を通し、金貨200枚分を銀貨に替えて貰い、支度金で購入した全財産は荷馬車に積み込んだワイン3樽と水3樽、干物と保存食に野菜の種を数種類、毛布にマントと農耕具これが見た目の全財産である。

 勅使みはりとして同乗していた子爵(モブログ・バートン)さんは、最後に餞別として【貴族としての誇りを守る為】のショートソードをくれたけど此れは自決用だよね?魔物誘引系の魔法も掛かっているから殺意満点だよね?流石に此を期に王国みかぎって良いよね?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る