第2話 王国でのエリック・リットへの評価

 エリック・リット。

 リット家の長男で一人っ子である、年齢は16才、外見は平凡よりちょっと良い方、中肉中背で貴族学校時の成績もほぼ平均値、魔術師位を持った(貴族は大抵持っている)普通の貴族であった。

 平々凡々な貴族であったが内戦後に家が没落、暗殺等で便方法が取れなかった為に勅で開拓地に追放した。

 以上がガイフォード王国での公式記録である。

 事実、エリック・リットは凡庸であった。

 魔術師位を持つ貴族としては研究者タイプではなく実戦型と言える、武器を生成し攻撃する様は(貴族の優雅さは無いが)目を見張るものがある。

 貴族学校ではある程度の友人、知人が居たが僻地追放処分と至った今では既に【惜しい人を亡くした】扱いである、貴族社会は世知辛い。

 元の領地は順中満帆であった為に領地経営に関しては測れなかった、むしろ継承前での僻地追放なので結果的に自滅するであろう。

 

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