終章 終わりとそれから

エピローグ1

それから氷の城に戻った私たちは先の不祥事の処分を下していた



「貴殿の一族は貴族を剥奪、平民へ降格を言い渡す。それからアナスタシアは本日をもって女王を降りる次期国王はリアンとする。…こんなところかしら」

私は契約書にサインしながら答えた



「寛大なご配慮に感謝申し上げます」


「そんな優しい処分でいいのかよ」

ユノは女王の席についている私にささやいた

私が優しい?ふっそんなはずもない


「リアン、この者たちと主従契約を行いなさい。二度と逆らえないように教育をしなさい」



「仰せのままに、アナスタシア様」


「…っひぃ」



「…いつも通りだな」


笑いをこらえているレオンに私は声をかける



「少しいいか?向こうで話がある」




「あぁ…」


「どうかしたのか?」



「アナスタシアは今日をもって終わりにするが…ティナに戻ったとしても貴方とは結婚できないことを許してほしい」



「…俺はアナスタシアがティナを守ってくれた事だけで充分だ」



「ごめんなさい…」



「謝んなよ。それでも元絶対零度なアナスタシア女王か?」



「ふふっ、ありがとうレオン」



「さてと…俺もそろそろ警備に戻らねえとな。お前もたまにはこっちにこいよ?」




「そうするわ」



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