エピローグ2

ここは光の国サウスハイランドだ。

私はここでティナ=テンペスタとして女王をしている



「お母さまー?」


少しぼーっとしていたら私の娘、ユナが駆け寄ってきた

「ん?何?」


「そこできれいな花を見つけたの!」



ユノとの間に二人の子に恵まれた兄妹



人間と鬼の子の半分ずつ受け継いだことに不安を感じたこともあったが、二人とも見た目は普通の人間と変わらない子に育っている


私は彼らの頭を撫でた


「…どうかしたの?」

ディーノが不思議そうにこちらを見ていた


「君たちがいい子に育ちますようにーって祈っていたの」

私が受けられなかった愛情を私とユノがこの子たちにそそいでいた


「私たちはいい子!だってお母さんの子だもん!」



「そうだね」

お兄ちゃんは妹想いの優しい子に…妹は少しやんちゃだけどお兄ちゃん子に



…本当にいい子に育ってくれた



「お母さま?」



「ごめんなさい…少し眠くなって来たわ」

私は今寝ている時間の方が多くなっている

特に具合が悪いとかではない

ユノには心配ばかりかけて申し訳ないと思う


「ティナ?どうかしたか?少し熱っぽいな…」

そういうとユノが頬を撫でた


「…そろそろ新しい子の名でもつけましょうかね?」


「それって!?」


ユノが驚いたように私のお腹をさする



「今度は三つ子かしら」



「楽しみだが無理はするなよ?」



「えぇ、わかっていますよ」


この子たちが誰からも望まれて育ちますようにと願って眠りについた


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