第87話
閉じ込められた場所には隠し通路が開いたままになっていた
「…ここは…立ち入り禁止の地下?どうして開いたまま?」
そっとその奥を歩くと机に日記のようなものが置かれていた
「…これってお母さんの日記?」
そこに書かれていたことは私が絶望するには十分すぎることが書かれていた
私は、父親と血がつながっていない事。本当の父親はアナスタシアの父親であること
アルビノはテンペスタ家でしか生まれない事
つまり二人はそういう関係だという事
「な…に…これ」
気持ち悪かった。つまり兄弟たちとも半分しかつながっていないことになる
「気持ち悪い…こんな…ことって…」
それにアナスタシアに何て言えばいいのか
私は本当に望まれて生まれてきたわけじゃなかったのか
…
「ティナ…そんな…」
感情を持っていかれそうになっているユノを大きく揺さぶる
「しっかりしなさい。ユノ。あれは過去の事」
「…わかってる…わかっているけど…」
「大丈夫…私は平気だから。」
「う、うん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます