第87話

閉じ込められた場所には隠し通路が開いたままになっていた



「…ここは…立ち入り禁止の地下?どうして開いたまま?」




そっとその奥を歩くと机に日記のようなものが置かれていた



「…これってお母さんの日記?」


そこに書かれていたことは私が絶望するには十分すぎることが書かれていた



私は、父親と血がつながっていない事。本当の父親はアナスタシアの父親であること



アルビノはテンペスタ家でしか生まれない事


つまり二人はそういう関係だという事




「な…に…これ」



気持ち悪かった。つまり兄弟たちとも半分しかつながっていないことになる




「気持ち悪い…こんな…ことって…」




それにアナスタシアに何て言えばいいのか



私は本当に望まれて生まれてきたわけじゃなかったのか




「ティナ…そんな…」

感情を持っていかれそうになっているユノを大きく揺さぶる

「しっかりしなさい。ユノ。あれは過去の事」



「…わかってる…わかっているけど…」




「大丈夫…私は平気だから。」



「う、うん」










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