第81話

扉を開けると人間の貴族や王族、鬼の貴族、王族が軒並み揃っていた


「…本日はこの場にお越しくださりありがとうございます。」



「今回の婚約に納得できない方もいるかと思いますので理由について説明しなければいけません」



ざわっと騒めき理由と言われ政略結婚かと大半が思っただろう

しかし政略結婚など生易しいものではない


「今回の婚約は決して政略結婚などではない。必要なことだったとして受け止めてほしい。私アナスタシアは影の巫女として、光の巫女と儀式を執り行います」



「光の巫女…だと?なんだそれは俺は聞いてないぞ」


レイスが知らないぞとこちらを睨むが私は澄ました顔のままこういう

「すでに先日、後継者の方に継承の儀が完了しております。ユノ。こちらに」



「光の巫女の後継者のユノでございます。事後報告だったことをお詫び申し上げます」




「ちょっと待てユノが後継者だと?俺は認めないぞ!」



「では、どうしますか?継承出来れば婚約は貴方でも構いませんが。陛下、あの腕輪をレイス王子に」




陛下がレイスに腕輪を渡した

「それに己の祈りを捧げなさい。」




「こんなの簡単だろ?」





そう言ってレイスが祈るが、腕輪は反応しない




「は?何でだ?不良品じゃねーだろうな!?」




「不良品かどうかですか?ではその腕輪を、ユノに渡してください」




ユノに渡してユノは祈った




例の杖が再び現れた




「これでお分かりでしょうか。巫女の後継者はユノを選んだことを」



そこまで言うと会場は歓声を挙げた






「では儀式の必要性についてお話しいたします。近年の異常気象の原因である。龍が目覚めの時が近いのです。」

「龍だと!?」



「龍が目覚めれば人類は絶滅します。」



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