第80話

ユノが出ていくと私は大きくせき込んだ



「ゴホッゴホッ…ユノに気づかれなくてよかった」




「さて、今日を乗り切れば…すべて終わる」


龍を再封印する儀式さえうまくいけば


「姫様ご準備できましたでしょうか?」


私はドアの向こうにいるミモザに声をかけた

「えぇ、衣装合わせお願いしますわ」




ミモザは持ってきた衣装をベッドに並べアクセサリーを付け始めた



「とてもお似合いです姫様」



「ありがとう。思えばあの館の時もキレイにしてくださってありがとうございました」



「…い、いえそこまで言ってくださり大変光栄ですわ」



私が衣装に着替え外に出るとクロードとレオンが待っていた


「今日が本番です。最後まで警戒を怠らないように」




「承知しております」



私の両手を二人がエスコートするように持った





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