第78話
「アナスタシアはこんなことで謝らないと思うぞ。」
頭をポンと軽くたたかれぽかんとなっている私に続ける
「まぁ、生きててよかったと俺は思ってるから」
「…うん。」
長年のわだかまりが溶けたような気がした
「これからは婚約者としてじゃなくてお前を守る盾として忠誠を誓う」
そういうと私の手を取りナイフで傷を作ってその血を舐めとった
「親愛なる、アナスタシア女王陛下」
レオンとして血の契約がなされ私にひざまずく
「これからも我が国のために共に戦ってくださいませレオン」
…
アナスタシアの部屋をでるとクロードが部屋の外で待っていた
「いたのかクロード」
「少々驚きました。彼女の告白を受け入れるとはおもいませんでしたから」
「最初あった時から違和感を覚えていたのは確かだ。だがそれでもアナスタシアと言い張った彼女の理由が知りたかったただそれだけだ」
「いいのですか?初恋の相手なのでしょう?ソマリ?」
「その名で呼ぶな馬鹿者。いいんだよ俺はこれで…というか最初から知ってただろうお前」
「姫様の命令でしたので仕方ないです」
確かに彼女との血の契約には逆らえないようになっている
「では私は姫様の護衛に戻りますね」
「あぁ、ここは俺に任せておけ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます