第8話

「お前たちの事情は分かった。婚約の件はどうするつもりだ?」



「私が代わりに妃役をします。呼び名もティナではなくアナとお呼びください私は今からアナスタシアです」


「あぁ、分かった…がお前はそれでいいのか?」




「何がです?」



「利用されるってことだぞ、鬼族にも人間にも」


「それを承知の上での婚約です。別にこの婚約は彼女でなくともよかったのですし」



「それはどういう意味だ?」


「それ以上は彼女本人からお聞きください」




「わかった。俺のことはユノでいい。よろしくなアナ」


「よろしくお願いしますねユノ」



こうして王子との婚約という名の契約が行われた







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