第2話
「それに彼女も戸惑ってるじゃないですか!家に帰してあげないと」
「家には…帰れません」
「え?」
「私が覚えているのは家で誰かに眠らされあの館にいたことだけです。今帰れば今度こそ殺されてしまう」
「あの館には人間から姿を変えた化け物がいた。貴女を襲ったのはおそらく」
「ヴァンパイア…」
「ご存知でしたか?」
「帰れないなら俺の婚約者の代役引き受けてくれるのか?」
「いえ…少し考える時間ください」
「わかった」
「それから…逃げようとは思わないことです。ここは3階ですから」
そういって扉は閉ざされた
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