第27話

今回の件を受けて私の気持ちを皆様に知っていただきたいと思います。


fairyloverは私が学生の頃に書いたものでした。


先生がおっしゃったことはすべて真実です。

事態を知った時、正直驚きと絶望感に苛まれました。しかし、怒りと言うものは不思議とありませんでした。

そして、そんな様々な思いは先日一気に消えてしまいました

なぜなら、今回舞台化される本を読ませて頂いたから。

私が書いたものに先生がたくさんの趣向を凝らしてくれていたこと。原作よりもはるかに素晴らしいものになっていたこと、

あー、これが私の憧れてた奏ワールドだと。



大切な人がすべてをかけて私を守ってくれました

その人はこんなことを言ってくれました

「人を許すことは憎むことより何倍も強さと優しさがいる」と...。


世の中にはたくさんの許せない出来事が存在し、苦しんでいる人もいると思います

許すということなんて、到底出来ないことももちろんあるはず。

けれど、その気持ちは俯いて立ち止まる力にしてはいけないと思います。


愛する人がいれば

この先のどんなことにも向かっていける。

そう思えることが出来ました。


舞台 fairy loverが楽しみで仕方がありません


篠崎 凛




「慧…

あれで良かったんだよね」


「あー、さすが俺の凛ちゃんだよー」


「何、それ、茶化さないでよ」


「ハハハ、違うよ。

惚れ直したってこと」


「ウフ、じゃあねー」


凛が俺の耳元で小声で言った

キスしてくれる?って。

言うだけ言って

そっぽ向いてしまった彼女を引き寄せた


桜色に染まった頬に口付けると

潤んだ目をして見つめてる


柔らかい唇にゆっくりと触れて

深めていくKissは

甘く蕩け始めた


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