第14話 終わっていなかった件
僕達はすぐに自分の行動を後悔する事になった。
神代山はあんまり来ない場所だから、道を間違えたかもしれない。
僕達の背後にあるのは崖。
自分で自分の首をしめてしまったのだ。
三座「ここまできて、場所を変えるという贅沢は無理そうですわよね。私が敵の立場だったらこんな好機のがしませんもの。来ますわよ」
三座ちゃんの警戒を促す声と同時に、黒服の人間達が姿を現した。
やっぱり想像通り、人数が多い。
今まで相手にした事がないくらいだ。
向こうも三座ちゃんを捕まえるのに、本気みたいだ。
黒服「大人しくこちらに来てもらおうか、抵抗するなら安全は保障しかねる。必ずしも生きたまま連れてこいとか言われていないものでね」
相手の集団の中で口を開いた人は、男性だ。
性別の違いは一目見たくらいじゃわからないけど声を聞いてそう判断。
その人はまとめ役なのかな。
他の人より、隙が無い。
三座「あら、今までの黒服さん達よりは少しはできるようじゃありませんの? ですけど、お断りさせていただきますわ。生きて連れていかれても、その後の保証がされてませんもの」
三座ちゃんはこのピクニックに来る前に特注した手製の混をとりだす。
淑女の嗜み、というもので三座ちゃんが学んだ武術が根術だったらしい。
三座ちゃんが戦うなら、僕も勇気を振り絞らなくちゃ。
正直怖くてたまらないけど、震えてるだけじゃ大切なものは守れない。
僕は愛用の銃(プラスチックのモデルガン)を手にした。
黒服「交渉決裂だな。ならば仕方あるまい。少しは痛い目をみてもらおう」
考子「はっ、吠えてろよっ!」
自分らしくない威勢の良い言葉をきっかけにして、戦闘が始まった。
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