第13話 不穏な気配
お弁当を食べ終えてしばらくのんびりした後に、下山した。
途中で不気味な洞窟を見つけたけど、近寄らないようにした。だって呪われそうだし、怖い。
この神代山には、生贄が埋められているとかいう噂もあるから、うっかり恐ろしい場所に足を踏み入れてしまわないようにしないと。
迷信だと思うけど、昔は異常気象とか災害をなんとかするために、生きている人間を神様への生贄としてささげたって話があるんだ。
この近くにも、そんな迷信を信じている人達がいるとかいないとか。
思い出したら、鳥肌がたっちゃったよ。
けど、そんな不安を抱いている時に悪い事が起こってしまった。
三座「人の気配がしますわ。囲まれていますわね」
考子「えっ?」
三座ちゃんに言われてようやく気が付く。
複数人の足音と気配。その数ざっと十数人。
気が付かない間にこんなにも!?
あやの「人の気配に気づける小学生って、びっくりよねぇ」
でも、あやのちゃんには分からないみたいでのんびりしてる。
三座「少しは危機感を持ちなさいな。犯人は権田先生ではありませんの?」
あやのちゃんを見つめる三座ちゃん。
あやの「やーねぇ、お姉さんちゃんとしごとしたもん」
疑わしいといった様子で眉を顰める三座ちゃんだったけど、即座に意識を切り替えたみたい。
三座「ここはくぼ地ですわ。ここでやり合うとこちらが不利になりますの。移動しますわよ」
とりあえず、少しでも状況を良くするために、その場から離れる事にした。
すでに囲まれているから、状況は最悪に近いけど。
大人しく捕まるわけにはいかないよね。
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