第二章

第10話 お出かけの計画



 大道寺邸 三座私室


 三座をとりまく周辺の状況が落ち着いてきたので、少しはゆっくりできるようになった。


 そんな中、三座の部屋に集まった面々は、お出かけの計画を立てる事になった。


三座「ピクニックですの?」

あやの「そう、三座ちゃんたち最近外でのんびりしてないわよねぇ。だったらお姉さんたちと一緒に外出しましょ」

考子「楽しそうだけど、大丈夫かなぁ」

三座「まあ、たまにはいいんじゃないですの? 最近はめっきりあやしげな人たちに襲われる事もなくなりましたし」

考子「そっか。でも場所はどこにしよう」


 三座のへやにあった地図やらガイドブックやらをひっぱりだして、あれこれ相談する。


 行先の候補地を口にするのはあやのちゃんだったけど、とうてい日帰りではいけそうにないところばかりだったので、三座ちゃんに却下されていた。


三座「気分転換になれば良いんですから、どこでも良いのではないんですの」

あやの「えー、三座ちゃんったら。味気ない考え方ぁ」

三座「私はべつにあやのの様に毎日楽しくしたいなどと思いませんし」

あやの「心外だわあ。お姉さんだって、たまの休日にはしっとり静かに過ごしたい時があるのよ?」

三座「あら、そうでしたの。それは失礼」


 拗ねるあやのちゃんをさっとスルーする三座ちゃんは、地元の地図をみて指さした。


三座「ここで十分ではありませんの?」

あやの「えー?」

考子「そ、そこはちょっと」


 それは地元でホラースポット扱いされてる場所だった。


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