第6話 あやしい



 気を取り直した三座ちゃんが説明する。


三座「私達の行動スケジュールがどこからか洩れてるみたいなんですの」

あやの「えっ、何で?」

考子「そこは分からないけど、でも帰宅途中で他の子達がいないタイミングになってから向こうが襲って来るから。こっちの行動を把握してるとしか思えないんだ」


 そうだ、ここ最近の光景としては、学校帰りに誘拐されかけるというケースがほとんどになっている。

 それも、他の子供がいないのを見計らったかのようなタイミングで。


あやの「ふーん」


 三座ちゃんは「だから」と人差し指を立てる。


三座「先生が怪しいと睨む事にしましたの。あやのが調べてくれません? 働きによっては許してやっても良いですわよ」

あやの「三座ちゃんったら、都合がいいんだからあ。でも良いよ。三座ちゃんのためにお姉さん頑張っちゃう」


 とりあえずはこれで、あやのちゃんの出入り禁止の罰が解除見込みになったみたい。


あやの「もし、もろもろの事情が分かったら携帯にメールすれば良い?」

考子「あ、もう持ってきてるの分かってるんだね」

あやの「友達のやる事はお見通しだもんね。うちの三座ちゃんが黙ってやられてるわけがない! あ、梓さんにもお姉さんが動く事一応伝えておいた方がいいよね」

三座「そこまで分かってるなら、たまにドジ踏むのなくしてもらえませんの?」

あやの「それは無理!」


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