第109話ドキドキ足立さん家へ!


はぁーあれから少しは頭が冷静には、

なったはいいがそれでもどうしたらいいか

わからず授業内容も頭には入らずただただ

教師の言葉を右から左へと流していた。

あーどんどん成績が下がっていくなーと

軽い現実逃避をしながら俺は授業を受けていた。



気が付けば授業は終わり帰りのホームルームになっていた。

そして帰りホームルームも終わり今日は

どうすべきかと思っていると教師から声を

かけられた。

まさか最近の授業態度のことだろうか?

と少し緊張しながら話を聞くことにした。


「あー○○すまんが足立へのプリントを家に届けてくれないか?」


へ?何故に俺?他にもいるだろ


「えっと先生何故に俺なんですか?」

俺は疑問に思っていたことを素直に話した。


「まぁ最近どうやらお前は足立と仲がいいそうじゃないか」


なんで教師までそんなことが広がっているだよ。


「それと最近のお前の授業態度の罰だ」


ですよねー

やっぱりわかるよね。

でもね先生言い訳させて下さい、マジで今は勉学に励む程の余裕がないのですよ

世界の危機かもしれないんです

という風には、ばか正直に言った所で

病院を紹介されるだけだろう。


「はぁ分かりました」


「じゃあこれプリントだから頼むぞ」


そう言って教師は教室から出ていたった。


えーマジで届けないといけないのか?

相手は女子だよ?

普通は同じ女子に頼むものでは?

はぁーまぁいいかどうせ足立さんに用事が

あった所だしちょうどいい免罪符が出来たと思おう。

まぁとにかく足立さんの家に行くか。


あれ?そういえば俺は足立さんの家なんて

何処にあるか知らないよ?

しょうがない面倒だけど職員室に行って

聞くしかないか。

そうして俺は職員室に向かった。


職員室で足立さんの住所を聞いた俺は早速

足立さんの家に行く事にした。

しかしまさか足立さんの家が俺の家と結構

近いとはびっくりしたよ。


ん?そういえば俺って女子の家に行ったこととかなくない?

そう思うと急に恥ずかしいというか照れるというか緊張してきた。

やべぇ、どうしようなんかお見舞いの品とか

買っていったほうがいいかな?

ま、まぁお見舞いだしそれぐらいはしないとな、常識的に!

でも何を持って行ったらいいんだ?

やはりここはポカリと桃缶か?

と、取り敢えずコンビミで買って行くか



・・・・・・・・・・・・・・・・・・


えっとここだよね?

表札でも足立って書いてあるし

お見舞いの品も持ってきたし大丈夫だよな?

よ、よしピンポンを押すぞ!


ピーポーン

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る