第99話時計が壊れてないか確認しましょう


とうとう迎えたかこの時が

迎えなくてもいいんだけども

まぁ大げさに言ってもただ学校に言って

『松本花菜』と話すだけなんだけどね。

でも俺からしたらハードル高いだよなぁ

そんなに仲がいい訳じゃない女子に話しかけるのって緊張するんだよ。

はぁー

学校行きたくないなぁ

でも行かなきゃ前には進めないしな

よし!気持ちを切り替えて学校に行きますか!

そうやって自分に言い聞かせてふと時計を

見てみると8時と時計の針が指していた。


・・・・・・・・・・・・・


遅刻じゃねぇか!

どんだけ考えてたんだよ!

しかも今日に限って母や父は朝速くから仕事に行ってるので声をかけてくれる人がいない

ガッデム!!

取り敢えず学校に速く行かないと!

せめてホームルームまでには間に合わないと

朝からこれとはついてないよ。

そうやって俺は家から飛び出した。


閑話休題


「はぁはぁはぁ」

誤解のないように言っておくが別に俺は変態になったわけでも変質者になったわけでもない。

家から飛び出して全速力で学校へ向かったから息を切らしているだけである。

幸い家から学校は近いのでなんとか走って間に合ったのだ。


・・・・・・・・・・・・・


俺は誰に弁明してるんだ?

謎の電波か!?

いかんいかんまた頭がおかしな方向にいっている。

とにかく間に合ってよかったぜ。

俺は息を整えて教室に入った。

しかし思ったより人が少ない様な気がするな

何でだと思い時計を見ると7時45分と時計の針が指していた。

あれ?俺はいつのまにタイムワープ的な能力に目覚めたんだ?

はっ!対に俺に眠れる力が目覚めたか!!


・・・・・・・・・・・・・


まぁそんな訳ないよね

普通に考えて家の時計が壊れてただけだろう

チクショウ!せっかく全速力疾走したのに

無駄に体力使っただけじゃねーか!

はぁー朝からついてないなぁ。

まぁ遅刻するよりマシか

取り敢えず自分の席に座ろう。


自分の席に座り今日どうやって『松本花菜』

と接触するか考えてみる。

うーんやっぱり別のクラスっていうのが

キツいな

まだ同じクラスなら話しかけやすいんだけどな。

まぁでも向こうも俺の事を知らない訳ではないはずだし気軽に声をかければいいか。

でも話題がないなぁ。

こういうときの自分のコミュ力の無さが恨めしいよ。

それか他に人を誘って2人で『松本花菜』に接触するか?

だけど誰を連れていくべきか

ここは色々と事情を知っている足立さんが

いいんだが彼女は『松本花菜』と接点が

ないから違和感しかないなぁ。

かといって『桜井暖人』や『姫野あかり』も

違う気がするしなぁ

どうしたものかね。

とにかく昼休みまで色々考えておこう。


頑張れ!昼休み俺!



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